...痛快に切れ味よくその往く可き道を進んだ一生であつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...彼は實に瞻仰するに堪へたる俊爽の態度を以つて、痛快に、切れ味よく、彼の前途を待受けてゐた幾關門を踏破した...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...あれほどすごい切れ味を見せていた博士の能力もここへ来てだいぶん焼鈍されたように見えたが...
海野十三 「軍用鮫」
...切れ味を示したのち...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...それぞれのナイフの切れ味を試みつつそれを削り...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...動ぜずして振切り通すだけの切れ味があれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...庖丁の切れ味を知っているお秋か丑松だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...切れ味を試して行つたんださうで――」「しめたツ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...切れ味を試して行ったんだそうで――」「しめたッ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本當の切れ味は俺の備前物の方が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...最初は新刀の切れ味を試す心算(つもり)でやったのでしょうが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...切れ味の冴えた肉のしまり...
長谷川時雨 「初かつを」
...私の鋏が切れ味よかつたわけではなく...
水野仙子 「輝ける朝」
...広津のノミの切れ味は鈍い...
三好十郎 「恐怖の季節」
...切れ味のいい刃物を思わせるような...
山本周五郎 「季節のない街」
...いでや新身(あらみ)の切れ味見せて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...さあ、買ってやるから、切れ味を見せろ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そぼろ助広の切れ味に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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