...」その切れ切れなことばと共に...
芥川龍之介 「偸盗」
...その夜母親は大そう苦しんでもう息も切れ切れに...
アミーチス 日本童話研究会訳 「母を尋ねて三千里」
...今は切れ切れになった鋼索(こうさく)が...
海野十三 「宇宙戦隊」
...その会社員の言葉が浪花節の若衆の耳に切れ切れに入つた...
田中貢太郎 「蛾」
...冷たい霧が朝風に吹かれて切れ切れになって飛んで往った...
田中貢太郎 「申陽洞記」
...それでもなほ切れ切れの雲を...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...「結婚だと?」と私は息も切れ切れに言う...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...窓の外を飛び過ぎる切れ切れの景色...
豊島与志雄 「轢死人」
...二人の話を切れ切れに聞くことが出来た...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...家の中にいる人間もまた切れ切れになってしまった...
夏目漱石 「それから」
...切れ切れな声で大きな虹にむかって思いつく限りの歎賞の言葉を捧げているのだった...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...何やら聞きとりにくいことを切れ切れに叫びながら...
久生十蘭 「魔都」
...切れ切れに呟きながら...
久生十蘭 「魔都」
...取り留めのない切れ切れな...
正宗白鳥 「雨」
...切れ切れに話すうちに...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...やはり今までの印象の最も消え難いものをたとえ切れ切れにでもまず排列してみるのがよいのではないかと思う...
柳田国男 「海上の道」
...切れ切れに訴えはじめた...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...山の斜面を切れ切れに這(は)い上って行く形なぞを...
夢野久作 「木魂」
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