...切れはし一つ見えません...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...銅・真鍮・鉄の針金、いろいろな形式の竹、糸と紐、大錐、ネジ錐、皿、端書、亜鉛板、鉄葉(ブリキ)、鉛の銃弾、古い腰掛、浅い木造の桶、箱の蓋、独楽、薄い板、葡萄酒の瓶、硝子の管、バケツ、洋灯の火屋、紙、厚紙、皮の切れはし、銅貨、貝殻、葡萄酒杯、水のみ、護謨管、水銀、蝋燭、硝子瓶、護謨毬、各種の縫針、麦藁、婦人用鋏、磁器の鉢、コップ、提灯、算盤玉、紙製の茶入、僧侶の鈴、製図板、鉤針、鏡面用硝子、並に普通の板硝子、拡大鏡、羽根、封蝋、硫酸、時計の発条、小瓶、漏斗...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...瓦の上に堆積(たいせき)したほこりや木の葉やなわの切れはしを照らしていた...
梅崎春生 「風宴」
...多分手紙の切れはしなのであろうが...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...息が切れはしまいかと思われるまで...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...これは緑色のよりの混った麻紐の切れはしのようです...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...格子縞の肩掛の切れはしのようなものがみえる...
アンブローズ・ビアス Ambrose Bierce 妹尾韶夫訳 「マカーガー峽谷の秘密」
...服の切れはしが残っているだけです...
アンブローズ・ビアス Ambrose Bierce 妹尾韶夫訳 「マカーガー峽谷の秘密」
...野菜の切れはしや...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...パンやまんじゅうの皮の切れはしを投げてやると...
寺田寅彦 「沓掛より」
...よく見ると簑は主に紅葉(もみじ)の葉の切れはしや葉柄(ようへい)を綴(つづ)り集めたものらしかったが...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...みんなかろうじてズロースやモンペの切れはしを腰にまとった裸体...
峠三吉 「原爆詩集」
...パンの切れはしにこすりつけて...
中谷宇吉郎 「サラダの謎」
...衣嚢(かくし)なんかにははいり切れはしまい」と...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
... のこるのは ネズミに かたかけを 作ってやれるくらいの 切れはしだけだ ――」そこで...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「グロスターのふくやさん」
...さらにさらにむらくのはなんと棄てばちな人間生活の切れはしをチラリチラリと見せていたものかなと思う(後註――こののち当代小柳枝はわが主宰する寄席文化向上会(大塚鈴本)にて...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...つないである綱(つな)が切れはしないかと心配になってきました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...襖紙(ふすまがみ)の切れはしのように細長く見え...
山本周五郎 「さぶ」
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