...くさった木の切れはしのあかりが置いてあるので...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「眠りの精」
...声の切れはしから見ると...
梅崎春生 「黄色い日日」
...瓦の上に堆積(たいせき)したほこりや木の葉やなわの切れはしを照らしていた...
梅崎春生 「風宴」
...多分手紙の切れはしなのであろうが...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...それは煉鉄の鉄棒の切れはしで...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...これを見ておくれ! これはなんの小切れでしょう?」「麻の切れはし……三蓋菱(さんがいびし)のご紋がついております……これには泥も血もついてはおりませんが」と...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...小金吾の切れはしのみ泥にまみれ...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...食いきられた小金吾のきものの切れはしを仏壇にそなえて...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...よく見ると簑は主に紅葉(もみじ)の葉の切れはしや葉柄(ようへい)を綴(つづ)り集めたものらしかったが...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...みんなかろうじてズロースやモンペの切れはしを腰にまとった裸体...
峠三吉 「原爆詩集」
...パンの切れはしにこすりつけて...
中谷宇吉郎 「サラダの謎」
...にんにくをパンの固い切れはしでこすって...
中谷宇吉郎 「サラダの謎」
...あの女の為に身上や名誉を棒に振った男は何人あるか算(かぞ)え切れはしない...
野村胡堂 「踊る美人像」
...衣嚢(かくし)なんかにははいり切れはしまい」と...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
... 糸くずも きぬの 切れはしも みんな すっかり 片づいていまして...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「グロスターのふくやさん」
...つないである綱(つな)が切れはしないかと心配になってきました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...麻(あさ)の機糸(はたいと)の切れはしをつなぎ合わせて...
柳田国男 「母の手毬歌」
...襖紙(ふすまがみ)の切れはしのように細長く見え...
山本周五郎 「さぶ」
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