...小さい木炭の切れを二つ入れて置くと...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...平常割切れる答を出すように習慣づけられた幾人かの彼らは...
海野十三 「奇賊は支払う」
...最前(さいぜん)から解き切れない謎を...
海野十三 「地球要塞」
...赤い血の滴(したた)る肉の切れを口へ持って行った...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...切れてしまったのだから...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...それぞれのナイフの切れ味を試みつつそれを削り...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...壁には数え切れないほど沢山の外套と帽子が掛け列ねてあった...
寺田寅彦 「議会の印象」
...尻が切れて強弩(きょうど)の末勢(ばっせい)だなどと悪口するものがあるなら...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ほころびが切れてはむづかし...
樋口一葉 「ゆく雲」
...兵隊たちは手んでに肋材の切れっ端や鉄のボールトを持って殺到して来...
久生十蘭 「ノア」
...かれは白パンの大きな切れと冷(つめ)たい子牛の肉を持って来て...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...途切れ途切れの空地にすぎないものとなった...
「朝の風」
...子はお久美さんを疑い切れなかった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...尻切れとんぼの感じです...
森下雨村 「三十六年前」
...自分の弓弦(ゆんづる)が切れた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...今は日本に数え切れぬほど種々さまざまなものが這入っている...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...切れ状は書けません...
吉川英治 「大岡越前」
...李逵は切れ草鞋(わらじ)でも捨てるように...
吉川英治 「新・水滸伝」
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