...メスの切れ味の並々ならぬことがよく分った...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...赤い血の滴(したた)る肉の切れを口へ持って行った...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...フトまたあちこち瞬く間雲切れがして...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...足には尻の切れた草履(ぞうり)をはいている...
寺田寅彦 「鴫つき」
...切れたようで真実は切れきりではなかったのかも知れないのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...山縣侯とは亦切て切れられざる關係あるに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...少し歩いても息切れがし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「切れないんだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...がつくりこと切れる娘の最期を見屆けると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...裁判長は一度途切れた訊問を...
平出修 「逆徒」
...だんだん息が切れて来ました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...私に思い出されるすべてのものはいずれも切れ切れなものとして...
堀辰雄 「幼年時代」
...岩波の『六法全書』本年(昭一二)版は皆うり切れてしまい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...男足袋を第一今売り切れだし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...当り前の打(ぶ)ったり絞(し)めたりする遊びなんかじゃ我慢出来ないの……一と思いにあんたを殺すかどうかして終(しま)わなくちゃトテモやり切れないと思うくらい...
夢野久作 「支那米の袋」
...腹の底から低い気味の悪い音を立てつつ切れ切れに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...切れ目の長い一重瞼(ひとえまぶた)を伏せて...
夢野久作 「復讐」
...機をはかって堰を切れば...
吉川英治 「私本太平記」
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