...しかし私にはどうしても現在のようにうそばかりで固めた生活ではやり切れません...
有島武郎 「親子」
...下の方から長短の符号どおりに切れはじめたのですから...
海野十三 「怪塔王」
...彼はどうしても思い切れないので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...やり切れないものを感じて居ります...
太宰治 「千代女」
...子供たちは手に手に棒切れを持って敵も味方もなくかけまわった...
壺井栄 「大根の葉」
...ちょうど封じ目も切れていらあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...暫く客が途切れた...
長塚節 「おふさ」
...いつときも我慢し切れなくなつてゐた...
中原中也 「その頃の生活」
...結局これはあの石鹸のかけらをパン切れにこすりつけるおまじないに...
中谷宇吉郎 「サラダの謎」
...ハチ切れさうな精力が皆んな口へ發散するらしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尤(もつと)も狐の方でも三人娘を嫁にやつてあとは品切れになつたのかも知れませんがね」「無駄を言ふな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寒子は頭の中の血脈がピンと音をたてゝ切れたやうに感じられた...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...その上にはすり切れかかった袖(そで)のシャツがひろがっていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...切れの長い鋭い眼...
久生十蘭 「キャラコさん」
...これでは冒頭の感想に照らして尻切れトンボではないかといふ気がした...
牧野信一 「浪曼的月評」
...牛肉を二三切れ食べた...
正宗白鳥 「冬の法隆寺詣で」
...わたくしその摩り切れた處を...
森林太郎 「身上話」
...わし以上切れぬ仲の人でもある」「では...
吉川英治 「黒田如水」
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