...彼らは一人々々切り離して観察すれば...
伊丹万作 「思い」
...従来のすべての因縁を切り離して...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...いわば人間それ自身というものが決して因縁を切り離してものをすることはできないものであるということを十分に考える必要があると思います...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...盜まうと考へて靜かに雜誌から切り離してゐたら...
太宰治 「思ひ出」
...いつも事務所の仕事と自分の冗談をキチンと切り離しておくほどバカに気をつけていました...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...そうしてそれだけを全体の民族生活とその歴史とから切り離して考え...
津田左右吉 「日本精神について」
...私は父と切り離すことが出来ましょうか?」「死という奴が切り離してくれたよ!」と侯爵が言った...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...どうしてもこれを二つの別々の経験に切り離して考える事が困難に思われる...
寺田寅彦 「ある日の経験」
...これを間断なく見守っていない他人に向かって子供の時の顔と今の顔とを切り離して見せてそれが同人だという事を科学的理論的に証明しようとしたらずいぶん困難な事だろう...
寺田寅彦 「自画像」
...自然の問題から切り離して問題にしてもいいように考えるのには...
戸坂潤 「科学論」
...その環境の選択方から切り離して...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...今の場合と切り離して理解しなければならない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...一体哲学的術語は一つ一つ単独に切り離しては術語としての機能を殆んど全く失って了うのであり...
戸坂潤 「思想としての文学」
...之を社会科学と切り離してさえ充分な観点を失って了うということを注目しなければならない...
戸坂潤 「辞典」
...対軍縮会議兵力量の問題などと切り離しては意味がない筈で...
戸坂潤 「社会時評」
...インテリのこのインテリジェンスをば技術の問題と切り離して...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...――その二人は明にはいつの間にかどっちをどっち切り離しても考える事の出来ない存在となっていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...かく十二禽から切り離して十二支の名目を作ったは支那人の大出来で...
南方熊楠 「十二支考」
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