...とにかく身上切り盛りしている以上...
犬田卯 「米」
...使用人一人置かずたった一人で店の切り盛りをしております...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...あの女にあの家の切り盛りが出来るかどうか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...あの女にあの家の切り盛りが出来るかどうか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...家の切り盛りについてはディクソンさんという立派な年輩の家政婦をお雇いで...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...教員といふのは猫のやうな男なのに女は反對の勝氣な性質ではあるし自分が資本を拵へたといふので世帶のことは一切女の切り盛りであるとかいふのであつた...
長塚節 「商機」
...万事を切り盛りするより仕方がないのであろう...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...その知識だけでは切り盛(も)り出来ない...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...石沢左仲の二人が切り盛りしています」「…………」「ところが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんなにむずかしい事情の下でフリーダが学校でともかく一種の家政の切り盛りをやっているか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それも大抵の事はお関が切り盛りして顧客の事から雇い男の事まで世話をして居たので漸々今まで続いたので...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...左大臣は前代にいくぶん専横的にも政治を切り盛りしたのであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その事務の整理や家事の切り盛りの中に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一家の切り盛りにそつのない婦人になるように...
柳田国男 「木綿以前の事」
...面倒なこの店の切り盛りから...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...明治の初年このかた何事も官僚に由って切り盛りされねばならぬ未開時代にあったのですから...
与謝野晶子 「教育の民主主義化を要求す」
...母の貧乏家計の切り盛りは一そう火の車だったのに...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...町の方の仕事はすっかり老人ひとりで切り盛りすることになって...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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