...切り捨ててしまったお前の部分は...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...座敷箒の箒の部分を切り捨てたお粗末な杖である...
梅崎春生 「狂い凧」
...一刀のもとに切り捨ててやるまでのこと……」お高祖頭巾の女は...
海野十三 「くろがね天狗」
...△切り捨てた葱がそのまゝ伸びてゆく力には驚いた...
種田山頭火 「其中日記」
...切り捨てた残部があまりに僅少(きんしょう)になるためである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...その結び目を解くか切り捨てるかして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...娯楽のおもちゃと言っては家を建てるとき大工さんが切り捨てる木のきれ...
永井隆 「この子を残して」
...以前ならば一刀のもとに切り捨てるのだといひました...
長塚節 「教師」
...事実に伴なう情操は切り捨てる習慣である...
夏目漱石 「三四郎」
...切り捨てなければならないほど世間が切迫しているのだからしかたがない...
夏目漱石 「三四郎」
...血の附いた袖の端を切り捨て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早く切り捨てた方がよいのである...
林芙美子 「浮雲」
...上手に切り捨てて...
林芙美子 「旅人」
...最後に切り捨てるつもりだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...短く切り捨ててある髪の裾(すそ)のそろったのが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔の日に美しかった名残(なごり)の髪を切り捨て後ろ梳(ず)きの尼額になったために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...推古の美術は多くを切り捨てる簡素化の極致に達したものであるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...ところでこのように肩の動きによって表情するということも「能」の動作が全然切り捨て去ったところである...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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