...我が意識の外に切り捨て...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...切り捨ててしまったお前の部分は...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...かの百右衛門を一刀のもとに切り捨てるのは最も易(やす)い事ですが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...いかに多くのものが切り捨てられたかがわかる(わが国での検閲の切断は別として)...
寺田寅彦 「映画芸術」
...切り捨てた残部があまりに僅少(きんしょう)になるためである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...そういう点は切り捨てなければならない...
戸坂潤 「読書法」
...之は結局それまで遍歴された諸矛盾のただの切り捨てであって...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...」切り捨てるように云い放って...
豊島与志雄 「好意」
...たちどころにこれを切り捨てたほうが勇ましくも思われたであろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...血の附いた袖の端を切り捨て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ぼくは自分のなかから切り捨てることはできない」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...それに反する事実が切り捨てられた派生的言葉の中になお多く存在し続けているということではなかろうか...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ことさらに長き黒髪を切り捨て...
福田英子 「妾の半生涯」
...その南瓜の右と左をすこし切り捨てて...
水谷まさる 「シンデレラ」
...刀を抜いてやにわに犬を切り捨てた...
南方熊楠 「十二支考」
...彼は小さいもう一つの悩みを――公朝にも打明けた乳児のような心の奥の泣き声を――切り捨てなければいけないと思っている...
吉川英治 「源頼朝」
...推古の美術は多くを切り捨てる簡素化の極致に達したものであるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...ところでこの種の運動は「能」の動作において最も厳密に切り捨てられたものであった...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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