...まずこれらの不用な部分を切り捨てて...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...その大切な武器を惜しげもなく切り捨てたところを見ると...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...かの百右衛門を一刀のもとに切り捨てるのは最も易(やす)い事ですが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...……空たかくべんたういたゞく光あまねく御飯しろく女房に逃げられて睾丸を切り捨てた男――その男が自身の事をしやべりつゞけた...
種田山頭火 「行乞記」
...いかに多くのものが切り捨てられたかがわかる(わが国での検閲の切断は別として)...
寺田寅彦 「映画芸術」
...切り捨てた世界をもいっしょに押し縮めたようなものを収めたくなるのである...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...」切り捨てるように云い放って...
豊島与志雄 「好意」
...ほんとうの自分によって切り捨てられたる自分...
中井正一 「美学入門」
...たちどころにこれを切り捨てたほうが勇ましくも思われたであろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...第一番にその細引の切り捨てた端も捜し度いし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...血の附いた袖の端を切り捨て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それに反する事実が切り捨てられた派生的言葉の中になお多く存在し続けているということではなかろうか...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...切り捨てた餌についていたものが二本ずつ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...單に切り捨てたり取り拂つたりするだけで秩序ができるものではない...
三木清 「人生論ノート」
...刀を抜いてやにわに犬を切り捨てた...
南方熊楠 「十二支考」
...短く切り捨ててある髪の裾(すそ)のそろったのが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...切り捨ててしまいたく思召すお髪(ぐし)を後ろから前へ引き寄せてごらんになると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔の日に美しかった名残(なごり)の髪を切り捨て後ろ梳(ず)きの尼額になったために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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