...切り捨ててしまったお前の部分は...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...海軍卿はナイフを取り上げて憎らしい署名のところを切り捨ててしまう...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...いまはただ憎い奴(やつ)を一刀両断に切り捨てるまでだ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...切り捨てた世界をもいっしょに押し縮めたようなものを収めたくなるのである...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...教え込まれたものだからと云って切り捨てるのも...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...容赦なく切り捨てよう...
豊島与志雄 「白藤」
...ほんとうの自分によって切り捨てられたる自分...
中井正一 「美学入門」
...娯楽のおもちゃと言っては家を建てるとき大工さんが切り捨てる木のきれ...
永井隆 「この子を残して」
...前後を切り捨てた上...
夏目漱石 「思い出す事など」
...事実に伴なう情操は切り捨てる習慣である...
夏目漱石 「三四郎」
...たちどころにこれを切り捨てたほうが勇ましくも思われたであろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...第一番にその細引の切り捨てた端も捜し度いし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...浴衣は秋草を染め出した中形で、なか/\に粹(いき)なものですが、袖を半分から下、刄物で切り捨て、下の方には物凄いほど血が飛沫(しぶ)いてをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「どんな評判ですか」フィールド警部補が切り捨てた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...單に切り捨てたり取り拂つたりするだけで秩序ができるものではない...
三木清 「人生論ノート」
...単に切り捨てたり取り払ったりするだけで秩序ができるものではない...
三木清 「人生論ノート」
...これを切り捨てて世界像というものは人々の脳中でしっかりと成り立つものではない...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...ところでこのように肩の動きによって表情するということも「能」の動作が全然切り捨て去ったところである...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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