...または地方の有志者より新聞雑報の切り抜きを寄送せるもの...
井上円了 「おばけの正体」
...広告気球(バルーン)のロープに着いて揚(あが)って行く切り抜きの広告文字(サイン)を見詰めた...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...その小さい切り抜きを...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...婦人雑誌あたりの切り抜きらしく...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...切り抜きをなくしたので...
寺田寅彦 「相撲」
...ある時はたんねんに集めていた切り抜き版画などの展覧会をやったり...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...歴史というようなものは却ってこの人間的存在からの一個の切り抜きに過ぎないものである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...従姉(いとこ)のコレットが――(なぜあなたは彼女を訪(たず)ねてはくださらないのですか)――あなたの音楽会に関する新聞の切り抜きを送ってくれましたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...雑誌の切り抜きを彼に渡した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして「ミミーとなくからミミーという名にしましょう」といったこの仔猫の命名者達も火燵の中で絵本の切り抜きに夢中である...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...それに何か雑誌の切り抜きのようなものを同封されていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...ふとあの紙片が「昴(スバル)」からの切り抜きであったことを憶い出した...
堀辰雄 「楡の家」
...人物の姿はシルエツトの切り抜きのやうに梢から洩れる星空からの逆光線の中に佇むでゐた...
牧野信一 「凩日記」
...これがためには予(かね)てより新聞雑誌の俳句を切り抜き置き...
正岡子規 「墨汁一滴」
...それで纏まらない処は切り抜きてその人生を自分の中に築き上るのではないだろうか...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...その写真や名前の切り抜きを...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...丹羽両氏―中央文壇に目白おしの作家群」と題した新聞の切り抜きが貼ってある)***昨夜...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...雑誌の切り抜き等をさせられていました...
若杉鳥子 「職業の苦痛」
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