...障子の切り張りや壁がみのはがれがよく目に付いて穢い...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...千代紙細工のように切り張りして...
太宰治 「古典竜頭蛇尾」
...その母の松下禅尼(まつしたぜんに)から障子の切り張りを教えられて育っただけの事はあって...
太宰治 「新釈諸国噺」
...処々に切り張りがしてあった...
豊島与志雄 「反抗」
...興行者側も困り抜いて左団次一座の座附の狂言作者に切り張りをさせて誤魔化そうとする浅はかな魂胆を巡らそうとした策士もあったようだが...
中里介山 「生前身後の事」
...そのところを切り張りにした...
野村胡堂 「胡堂百話」
...中二階のやうな部屋では隱居らしいひとが襖の切り張りなぞをしてゐました...
林芙美子 「大島行」
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