...きみにはどんな期限があると思う? いったいきみはここで何を切り売りしているか...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...朝刊新聞が切り売りする卑猥(ひわい)なものを書こうと苦心していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あたしはキスを切り売りなんかしませんからね...
豊島与志雄 「春」
...国家がわざわざ金を出してソルボンヌ大学で切り売りさしてるばかげた講義のことを論じていたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...学問の切り売りはしないなどと称してことさらに民衆教育をいとう者...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...己の身体を切り売りする――僕は気前のいい売笑婦だった...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...材料店に切り売りすりゃ...
三好十郎 「猿の図」
...……智識の切り売りばかりしていたわけでもない...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...ちょうどお葬式に悲哀を添えるために雇われる人々のように、彼らはその涙を、その悲嘆をさえ、切り売りし、量り売りする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...飲み喰い抜きの切り売りが多い...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...空虚になった工場の中などで切り売りをさせたのもあったそうです...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...智識と才能と人格の切り売りどころ――それが東京である...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...下等のところでは肉の切り売りをする五燭光の影...
夢野久作 「鼻の表現」
...仮令(たとえ)その相手が貞操の切り売りをする女性であっても...
夢野久作 「鼻の表現」
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