...精々まずい芝居の部分を鋏で切り取るくらいの芸当しか監督にはできない...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...切り取る前後の苦痛には...
梅崎春生 「狂い凧」
...彼らは一枝一条もみだりに切り取る事をしないで...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...もし絶対に必要の度を越えて万一切り取るようなことがあると...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...全部草刈鎌で切り取ることのできるていどであった...
知里真志保 「あの世の入口」
...ハンターは仕方なく片脚と脇腹の部分だけを切り取ることにした...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...足の蹠の胼胝(たこ)を丹念に鋏で切り取るのだ...
豊島与志雄 「公孫樹」
...蹠の胼胝を切り取ることは...
豊島与志雄 「公孫樹」
...そのうちの一箱を年に一度ずつ石からおろして蜂のために蜜を切り取るといっていた...
夏目漱石 「三四郎」
...アリの身体はすぐに切り取る習慣を持っている...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...金十郎はこの子は眼鼻立が良いから育て甲斐があるだらう――と言つたさうで」「赤ん坊の紋服の紋を見なかつたらうか」「女中が切り取る時チラと見たさうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「眞つ晝間で軸から切り取る隙がないとすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「切り取る」と一口に言っても...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...老人の足を切り取るよりも...
松永延造 「職工と微笑」
...ついに腿の肉を切り取るに及び牛夥しく血を出して死す...
南方熊楠 「十二支考」
...ご馳走によばれても何一つめぼしいやつを切り取ることができない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何かこういう鋭利のもので切り取る必要を生じたのだが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...一節を切り取るも完全の意味を有し...
山路愛山 「明治文学史」
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