...今日は御飯でもたべながら話そうじゃないか」私は早速そんな風に切り出しました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...ボツリボツリと切り出した...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...早速夫人へ向けて切り出した...
大阪圭吉 「花束の虫」
...百姓は幾らか貪(むさぼ)つた価(ね)を切り出した...
薄田泣菫 「茶話」
...何と切り出して好いか分らなかった...
夏目漱石 「行人」
...とうとうこっちから切り出しました...
夏目漱石 「こころ」
...とすぐ切り出して仕舞つた...
夏目漱石 「それから」
...その主材はイトサリスの山から切り出したといはれる大理石で...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...近頃はどうなすつたんです」たうとうガラツ八は堪り兼ねて切り出したのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一應調べて見たいんだが」平次は切り出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それにしても、眼のことに触れられるのを、こんなにもいやがっているひとに、あなたの眼はもうだめなのか、などとたずねるのは、いかにも心ない仕業(しわざ)だと思ったが、死んだ気になって、切り出してみた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...それを切り出して氷室に貯へ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...赤黒い魚肉を切り出した...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...昨夜良人と相談して置いた転地の話を前提もなしに切り出した...
宮本百合子 「或る日」
...その人の切り出して言ったことがこれであるのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...困っていますの」龍子はこんなふうに切り出した...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...そんな自然な表現で千鶴子から切り出して来てくれたのは...
横光利一 「旅愁」
...この下の谷間から石を切り出しているので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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