例文・使い方一覧でみる「切り下」の意味
スポンサーリンク...切り下げにした厚い黒漆（こくしつ）の髪（かみ）の毛の下にのぞき出した耳たぶは霜焼けでもしたように赤くなって... 
有島武郎 「或る女」
...身体の真中をズーッと切り下げた...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...しかし比率を半分に切り下げても...
寺田寅彦 「学位について」
...平均性は平均性に違いないがそれは切り下げられたる平均ではなくして...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...御母（おっか）さんの切り下げの被布（ひふ）姿がページの上にあらわれる...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...切り下げの品格のある婦人だが...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...思い切り下手な字でねえと――」「下手な字が入用なんで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まるつ切り下手人の見當もつかず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...美しい髮の毛を切り下げにして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一人扶持といえば米五合だが、時節柄とあって、二合に切り下げ、貴賤平等に毎日、一人に白米二合、ほかに、味噌代、薪代として、二十文ずつ貰う...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...今や彼の賃金を百ドルから七十ドルに切り下げる恐慌に対して...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...切り下げの白っぽい着物の上に重味のありそうな羽織を着た年寄りのわきにぴったりとついて長い袂の大きな蝶の飛んで居る着物にまっ赤な帯を小さく結んで雪踏（せった）の音を川の流れと交って響かせて行く若い女の様子を仙二は恐ろしい様な気持で見た...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...右の肩尖（かたさき）から乳へ掛けて切り下げたのである...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...柳田の肩尖（かたさき）を一刀深く切り下げた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...それは一枚の白紙を無限にずるずると切り下げて垂らしていく幣帛を...
横光利一 「旅愁」
...一枚の白紙を無限に連続して切り下げる方法は...
横光利一 「旅愁」
...ふっさり後ろへ切り下げにした...
吉川英治 「剣難女難」
...脱げば――フッサリと切り下げた根元（ねもと）...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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