...白木の方でひとりで話を切り上げるから...
梅崎春生 「黄色い日日」
...必ず適当のところで切り上げるように心掛けていましたが...
太宰治 「人間失格」
...さっそく長い間の逗子の生活を切り上げる仕度に取りかかった...
橘外男 「逗子物語」
...橋寺が多忙らしいのを察して貞之助もあっさり切り上げるようにしたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...云われないでも潮時を見て器用に切り上げるつもりだけれども...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...今夜は話はこれで切り上げるとしようかな?」「もうしばらく...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...」しかし彼は簡単に切り上げることができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そうしているうちに百回前後で一きりに切り上げるのを例とした...
中里介山 「生前身後の事」
...此の生活を切り上げることにしたのである...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...かえって話頭をこっちで切り上げるようにした...
夏目漱石 「行人」
...無事にその場を切り上げる事ができました...
夏目漱石 「こころ」
...用談を切り上げるためらしい言葉がただ一句彼の耳に響いた...
夏目漱石 「明暗」
...「これからまた例の通り出かけなければなりませんから」と切り上げると...
夏目漱石 「門」
...これ丈けにして切り上げるとしよう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其處を切り上げると平次は庭へ出て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此れ位にして切り上げるが...
二葉亭四迷 「未亡人と人道問題」
...五話を簡単に切り上げるために...
柳田国男 「木綿以前の事」
...自然と話を丸く納め切り上げる工夫へ傾きつつ答えていたのだったが...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索