...沢山ならこれで切り上げるが...
芥川龍之介 「鑑定」
...それをしおに親佐は子供を連れて仙台を切り上げる事になった...
有島武郎 「或る女」
...白木の方でひとりで話を切り上げるから...
梅崎春生 「黄色い日日」
...うまくそれを切り上げる事が出來なかつた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...橋寺が多忙らしいのを察して貞之助もあっさり切り上げるようにしたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もう此のくらいと思う時分に動物の真似を切り上げると...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...」しかし彼は簡単に切り上げることができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...話を早く切り上げるために...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...そうしているうちに百回前後で一きりに切り上げるのを例とした...
中里介山 「生前身後の事」
...此の生活を切り上げることにしたのである...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...やってる方だって長いのは疲れますからできるだけ労力節約の法則に従って早く切り上げるつもりですから...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...「これからまた例の通り出かけなければなりませんから」と切り上げると...
夏目漱石 「門」
...それで切り上げる外はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これ丈けにして切り上げるとしよう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其處を切り上げると平次は庭へ出て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此れ位にして切り上げるが...
二葉亭四迷 「未亡人と人道問題」
...この会の人々にも迷惑だろうからいったん切り上げるが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...自然と話を丸く納め切り上げる工夫へ傾きつつ答えていたのだったが...
横光利一 「旅愁」
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