...それをしおに親佐は子供を連れて仙台を切り上げる事になった...
有島武郎 「或る女」
...うまくそれを切り上げる事が出來なかつた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...この邊で話を切り上げるのが一番よいと思つた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...必ず適当のところで切り上げるように心掛けていましたが...
太宰治 「人間失格」
...橋寺が多忙らしいのを察して貞之助もあっさり切り上げるようにしたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...芝居の方は成るたけ早く切り上げる...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...云われないでも潮時を見て器用に切り上げるつもりだけれども...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...今夜は話はこれで切り上げるとしようかな?」「もうしばらく...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...慎重に自己批判でも始めないとも限らないからいい加減で切り上げることにする...
戸坂潤 「社会時評」
...話を早く切り上げるために...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...此の生活を切り上げることにしたのである...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...かえって話頭をこっちで切り上げるようにした...
夏目漱石 「行人」
...無事にその場を切り上げる事ができました...
夏目漱石 「こころ」
...それでその問題を切り上げるかと思っていると...
夏目漱石 「明暗」
...これ丈けにして切り上げるとしよう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其處を切り上げると平次は庭へ出て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十二時半切り上げる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...この会の人々にも迷惑だろうからいったん切り上げるが...
柳田国男 「年中行事覚書」
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