...それをしおに親佐は子供を連れて仙台を切り上げる事になった...
有島武郎 「或る女」
...白木の方でひとりで話を切り上げるから...
梅崎春生 「黄色い日日」
...うまくそれを切り上げる事が出來なかつた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...この邊で話を切り上げるのが一番よいと思つた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...必ず適当のところで切り上げるように心掛けていましたが...
太宰治 「人間失格」
...さっそく長い間の逗子の生活を切り上げる仕度に取りかかった...
橘外男 「逗子物語」
...橋寺が多忙らしいのを察して貞之助もあっさり切り上げるようにしたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...云われないでも潮時を見て器用に切り上げるつもりだけれども...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...」しかし彼は簡単に切り上げることができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...話を早く切り上げるために...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...対独戦を二カ年早く切り上げることが出来たと英紙は言っている...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...やってる方だって長いのは疲れますからできるだけ労力節約の法則に従って早く切り上げるつもりですから...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...二人はそこをふり返らないで話を切り上げる訳に行かなかった...
夏目漱石 「明暗」
...「これからまた例の通り出かけなければなりませんから」と切り上げると...
夏目漱石 「門」
...平次はいい加減にして切り上げると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其處を切り上げると平次は庭へ出て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五話を簡単に切り上げるために...
柳田国男 「木綿以前の事」
...自然と話を丸く納め切り上げる工夫へ傾きつつ答えていたのだったが...
横光利一 「旅愁」
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