...我々は谷崎潤一郎論を切り上げて...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...いゝところで切り上げないと拙いでせう?――折角の印象を弱めることになりますからね...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...さっそく長い間の逗子の生活を切り上げる仕度に取りかかった...
橘外男 「逗子物語」
...その日も私は昼から店を切り上げて二人の子供にせがまれて金魚の冬籠(ごも)りの池を掘るべく親子で泥んこやをやっている真っ最中であった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...今度はこれで切り上げてともかく日本へ帰りたいという気が...
谷譲次 「踊る地平線」
...云われないでも潮時を見て器用に切り上げるつもりだけれども...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...もう此のくらいと思う時分に動物の真似を切り上げると...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...いいかげんに切り上げてしまわなければならなかった...
寺田寅彦 「写生紀行」
...五分十分の後切り上げても...
夏目漱石 「それから」
...早く切り上げて帰ろうと思った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...じゃ今日はこれで切り上げときますかな...
夏目漱石 「明暗」
...その方が結構だわね」お秀は冷然として話を切り上げた...
夏目漱石 「明暗」
...「これからまた例の通り出かけなければなりませんから」と切り上げると...
夏目漱石 「門」
...独仙君いい加減に切り上げようじゃないか」「まだ片づかない所が二三箇所ある」「あってもいい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...八五郎はいい加減にして切り上げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わたくしはこのお話を早く切り上げようと存じます...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...すぐ行ってやろう」わたしはそうそうに切り上げて...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...もうお師匠さんとこへ出かける時間ぢやないの?弟 ――(答無し)沢子 早く切り上げて行かないと...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
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