...田辺定雄が鮮満地方の放浪生活を切り上げて村へ帰ったのは...
犬田卯 「瘤」
...いゝところで切り上げないと拙いでせう?――折角の印象を弱めることになりますからね...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...白木の方でひとりで話を切り上げるから...
梅崎春生 「黄色い日日」
...危険な仕事は出来るだけ早く切り上げて...
海野十三 「地球発狂事件」
...いい加減に切り上げて...
橘外男 「生不動」
...今日あたり少し早目に切り上げて...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...その日も私は昼から店を切り上げて二人の子供にせがまれて金魚の冬籠(ごも)りの池を掘るべく親子で泥んこやをやっている真っ最中であった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...好い加減にこの会合を切り上げて一刻も早く帰宅したいことであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...芹沢が早く席を切り上げて帰ったのも珍らしいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...細君は黙って話を切り上げようとした...
夏目漱石 「道草」
...じゃ今日はこれで切り上げときますかな...
夏目漱石 「明暗」
...ここで切り上げさえすれば...
夏目漱石 「明暗」
...これっきりで大黒屋を切り上げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...外へ出て見よう」平次は家の中の調べを切り上げて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あとひかず早く切り上げて帰宅...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...七時迄で切り上げ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...足もとの明るいうちに切り上げたい...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...彼奴は吾輩が遅かれ早かれこの危険千万な放れ業式の解放治療の実験を切り上げて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索