...田辺定雄が鮮満地方の放浪生活を切り上げて村へ帰ったのは...
犬田卯 「瘤」
...いゝところで切り上げないと拙いでせう?――折角の印象を弱めることになりますからね...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...この邊で話を切り上げるのが一番よいと思つた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...ここはいいかげんに切り上げて丘の上の畑の中を歩いた...
寺田寅彦 「写生紀行」
...自分もそれを好い機(しお)にすぐ舌戦を切り上げた...
夏目漱石 「行人」
...五分十分の後切り上げても...
夏目漱石 「それから」
...それでその問題を切り上げるかと思っていると...
夏目漱石 「明暗」
...それぎり会話を切り上げようとしたところ...
夏目漱石 「明暗」
...まだ面白い話があるけれどもまあこれ位で切り上げてしまいましょう...
夏目漱石 「模倣と独立」
...「これからまた例の通り出かけなければなりませんから」と切り上げると...
夏目漱石 「門」
...いい加減に切り上げて路地の外まで出ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お妻の愚痴を宜い加減に切り上げさせると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仕事はいい加減で切り上げてきました」彼が言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...七時迄で切り上げ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...十時頃か、切り上げて帰宅...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そろそろこんな山暮しを切り上げようかと考えていた矢先だった...
堀辰雄 「木の十字架」
...この歌はもうこれで切り上げてしまって...
柳田国男 「母の手毬歌」
...玄蕃は如才なく面談を切り上げて...
吉川英治 「剣難女難」
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