...これは道具を切らすまでの手続き...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...好い加減痺(しび)れを切らすのも尤(もっと)もなのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私に仕向けたのを笑いで間切らすように...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...こいつはわたしの堪忍袋の緒を切らすのだ! これはわたしの癌であり...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...すり切らすだけの時日が私にはなかったあの藁たばの上に今晩寝るはずの...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...と云って話を途切らすのも礼に欠けると思って「だいぶ人が出ましたろう」と極(きわ)めて尋常な問をかけた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お湯を切らすことのないように...
羽仁もと子 「女中訓」
...青白い顔で息を切らすも...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...するとマネージャーがしびれを切らすのか...
三浦環 「お蝶夫人」
...語尾を切らすやうに言つた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...咳をするたびにぜいぜい苦しそうに息を切らすことだった...
室生犀星 「童子」
...息をぜいぜい切らすようになった...
夢野久作 「白髪小僧」
...なぜに声をば途切らすぞ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...切らすわけに参らぬ」「でも...
吉川英治 「新書太閤記」
...しびれを切らすほど...
吉川英治 「新書太閤記」
...皺腹(しわばら)を切らす男じゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...腹切らす奴よ)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...もしわたしが話を途切らすと...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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