...これは道具を切らすまでの手続き...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...好い加減痺(しび)れを切らすのも尤(もっと)もなのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私に仕向けたのを笑いで間切らすように...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...「鵞鳥……ホームズさん! 鵞鳥が!」と息を切らす...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...こいつはわたしの堪忍袋の緒を切らすのだ! これはわたしの癌であり...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...すり切らすだけの時日が私にはなかったあの藁たばの上に今晩寝るはずの...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...お前は息を切らすようになるんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お湯を切らすことのないように...
羽仁もと子 「女中訓」
...「そろそろ旦那が痺れを切らすんじゃないかと心配ですな...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...青白い顔で息を切らすも...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...時によって内でも切らすことがあるんで...
三好十郎 「猿の図」
...語尾を切らすやうに言つた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...咳をするたびにぜいぜい苦しそうに息を切らすことだった...
室生犀星 「童子」
...いつも漬物を切らすので...
森鴎外 「鶏」
...息をぜいぜい切らすようになった...
夢野久作 「白髪小僧」
...なぜに声をば途切らすぞ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...切らすわけに参らぬ」「でも...
吉川英治 「新書太閤記」
...皺腹(しわばら)を切らす男じゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
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