...好い加減痺(しび)れを切らすのも尤(もっと)もなのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私に仕向けたのを笑いで間切らすように...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...「鵞鳥……ホームズさん! 鵞鳥が!」と息を切らす...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...こいつはわたしの堪忍袋の緒を切らすのだ! これはわたしの癌であり...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...と云って話を途切らすのも礼に欠けると思って「だいぶ人が出ましたろう」と極(きわ)めて尋常な問をかけた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「そろそろ旦那が痺れを切らすんじゃないかと心配ですな...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...青白い顔で息を切らすも...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...時によって内でも切らすことがあるんで...
三好十郎 「猿の図」
...咳をするたびにぜいぜい苦しそうに息を切らすことだった...
室生犀星 「童子」
...息をぜいぜい切らすようになった...
夢野久作 「白髪小僧」
...なぜに声をば途切らすぞ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...つめ腹を切らすような失態をさせたくないとする――思いやりがあったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...切らすわけに参らぬ」「でも...
吉川英治 「新書太閤記」
...しびれを切らすほど...
吉川英治 「新書太閤記」
...皺腹(しわばら)を切らす男じゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...腹切らす奴よ)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...十内が着物に綻(ほころ)びを切らすと...
吉川英治 「日本名婦伝」
...もしわたしが話を途切らすと...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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