...其極愛せる祖母の死は早くも彼に「別れの時」の切なさを教へた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...考へる切なさ!たうとう湯田温泉まで...
種田山頭火 「其中日記」
...やるまいとしてもやるのだ!酒乱の切なさよ!あゝ...
種田山頭火 「其中日記」
...クリストフはそれをきいていつも同じ切なさを感じた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...嬉しさと楽しさと得も云えぬ切なさとで...
豊島与志雄 「未来の天才」
...この玉の緒の絶えなんとすることほどの切なさが...
中里介山 「大菩薩峠」
...切なさそうに手足の鰭で床を打った...
久生十蘭 「海豹島」
...その切なさのあまり...
火野葦平 「花と龍」
...切なさうに溜息を吐いたり...
北條民雄 「青い焔」
...果てはひどい寂寥に襲はれて息をつめるやうな切なさを覚えねばならなかつた...
北條民雄 「孤独のことなど」
...こう云う物思いにもってこいのような栖をさえ自分から好んでせずにはおられなくなった自分の宿世(すくせ)の切なさと...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...にわかに胸が一杯になる切なさに襲はれた...
牧野信一 「鱗雲」
...切なさうに点頭いた...
牧野信一 「籔のほとり」
...切なさうにお勝は聲を落した...
水野仙子 「四十餘日」
...心持として(妻としての)何か切なさが伴ったのは尤もでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それを持って行って型から抜(ぬい)て食べる時に皆さんがナイフでお切なさい...
村井弦斎 「食道楽」
...千浪殿の胸の切なさ……」声涙ともに下って...
吉川英治 「剣難女難」
...「その切なさはわかる...
吉川英治 「私本太平記」
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