...その代り十分骨折り甲斐のある虫喰い算の魅力を満喫せられることであろう...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...「分骨するんだが――」と靜岡の伯父が言つた...
辻村もと子 「春の落葉」
...私のは随分骨っぽくてまず東湖あたりの口真似に過ぎなかった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...して十分骨折つて見ないと自分のものを讀んでくれる多くの人々に對して濟まないやうな氣もするし...
長塚節 「知己の第一人」
...瀧の幅は幾らもないがそれでも行きぬけるのには隨分骨が折れる...
長塚節 「松蟲草」
...たっぷり濡らすには大分骨が折れた...
夏目漱石 「それから」
...お佐野はおれの為めには随分骨を折てくれたがおれは何だか好かぬから取り合はなかつたと云つて居りました...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...今までは随分骨を折ったらしいが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...私は蔭乍ら隨分骨を折つた積りさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隨分骨の折れる仕事ですね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隨分骨を折つて見ませう――が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...皆んなブチまけてみな」「随分骨を折りましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大分骨を折ったけど...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...この攪き廻し方が充分骨の折れるもので五十分位手の痛くなるまで攪き廻していないと固い泡が立ちません...
村井弦斎 「食道楽」
...ピエールさんは鮭を日本がこちらへ入れるのに随分骨折って下すった人なんだから...
横光利一 「旅愁」
...矢代が分骨にして父を納めたのはそこで...
横光利一 「旅愁」
...彼の首が、都へついたのは、四月二十四日といわれ、遺骸は、江戸の庄芝崎村の一寺や、あちこちの有縁な地で、分骨的に葬られ、それが後世の塚や遺跡などになっている...
吉川英治 「平の将門」
...光厳院(こうごんいん)法皇の御分骨をお奠(さだ)めしてある霊地といい伝えておりますが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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