例文・使い方一覧でみる「分取」の意味
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江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...ところが黄寺の方では無論分取られると思っておったのにお金を戴いたものでありますから...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...まったくその分取品によりてもってその生活を保てりというべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...分取品を得た誇りがあったのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...二人とも酒も菓子も口にしないので唯雑談しながら遊び半分取りかゝるのであつた...
永井荷風 「来訪者」
...精神の活気も大分取戻しているのだ...
中島敦 「光と風と夢」
...機密費（きみつひ）は警視庁が半分取ってしまうのだそうだ...
夏目漱石 「永日小品」
...金も随分取り込んでいるし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金も隨分取り込んでゐるし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...源三郎さんが――番頭の七兵衞さんは隨分取り込んでゐるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを分取（ぶんど）りしようなんて...
火野葦平 「花と龍」
...大分取捨の必要がある...
平山蘆江 「大菩薩峠芝居話」
...ジェナは冷静さを十分取り戻したようだ...
フレッド・Ｍ・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...彼奴の知らない間にラツキーを金利の代償に分取つてやつたまでさ...
牧野信一 「南風譜」
...それらは七人の男たちの分取品とされた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「剣のうた」
...半信半疑で鼻唄半分取り懸るから到底物にならぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...まだ女の十分取らないうちに引つ込めた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
...これは多分取止（とりと）めのない昂奮であって...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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