...人並みの分別ある侍ならば...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...滅多な事を申されな」それを制止したのは分別あるらしき四十年配の総髪頭...
江見水蔭 「備前天一坊」
...――c.彼は此等の愚物の中にあつて只一人の分別ある男だ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...相当の家柄に生れた分別ある紳士が常習的に嗅煙草をピアノの上などに散らしておくなどという理由の説明はどうあってもつかんのです...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...相当の分別ある人が描いたもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして分別ある男は彼らを嫌うことはないだろう...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...あなたがおそらくもっと分別ある態度にもどったかどうかを見にいきました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あの子にとって分別あることじゃありませんでした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...君という人は冷静な分別ある人間だと思っていたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...自分の想像力に分別ある枷を嵌めなければ...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...分別ある女として居ずまいを直した母親に向い...
本庄陸男 「石狩川」
...分別あるものは損をする耕作には久しく従事しはしないであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...分別ある人々は今のような問題を考察するに当っても(そこでは自然の法則と人間の法則とは区別せらるべきであると思うが)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしは時々分別ある人たちまでが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...分別ある御仁ばかりでなく世間一般のかたがたも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...分別ある人々でありながら書物を持たないものを見ると可哀そうになる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...よくよく御分別あるがよかろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...阿部正定(あべまささだ)らの分別ある部将にいたるまでが...
吉川英治 「新書太閤記」
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