...小さな分れ道になつたり...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...栃(とち)の木(き)の下の分れ道になってるところを...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...それからなほ幾つも分れ道がありました...
土田耕平 「時男さんのこと」
...その分れ道のところに...
豊島与志雄 「金の猫の鬼」
...国道の分れ道で中村に会ったら...
久生十蘭 「あなたも私も」
...一戸(いちのえ)へ抜ける一戸街道の分れ道で...
久生十蘭 「奥の海」
...川奈へ行く分れ道の近く...
久生十蘭 「肌色の月」
...分れ道の近くで雨に逢って困っているところを大池の車に拾われ...
久生十蘭 「肌色の月」
...川奈へ行く分れ道の近くで...
久生十蘭 「肌色の月」
...「二十三日の金曜日の朝以来、萩、十足(とおたり)、湖水の分れ道、吉田口……この四ヵ所で終日検問を実施しているが、大池らしいやつが出た形跡がないから、潜伏しているなら、湖水を中心にした十号国有林の中以外ではない……このロッジの地境に猪除けの堀がありますが、そのむこうが十号国有林の北の端です……いまは気候がいいから、そのつもりでテントや食糧を用意して入れば、二ヵ月や三ヵ月は平気でしょう……ただし、つかまえようということになったら、五百人ぐらいも人を出して山狩りをしないことには、どうにもならない...
久生十蘭 「肌色の月」
...戸口を半ば塞ぐような位置にプリムスの後部が見えた……湖水の分れ道で久美子が拾われた...
久生十蘭 「肌色の月」
...十一時三十分、熱海駅着、十一時四十分の伊東行に乗車、十二時十二分、伊東駅着……店名失念の駅前食堂で中食、遊覧の目的で徒歩で湖水に向った……二時すぎ、湖水の分れ道、その附近で雨に逢った……雨の中を歩いていると、東洋相互銀行……通称、東洋銀行の取締役頭取……大池忠平の運転するプリムスが通りかかり、宇野久美子にたいして乗車をすすめた……宇野久美子はプリムスに乗ってそのまま大池所有のロッジに至った...
久生十蘭 「肌色の月」
...「それが大池忠平の顔写真だ……湖水の分れ道で君を拾ったのがその男だったはずだ...
久生十蘭 「肌色の月」
...湖水の分れ道で君を拾ったことは...
久生十蘭 「肌色の月」
...私たちはその村はずれの分れ道に...
堀辰雄 「楡の家」
...椹ヶ池へゆく分れ道の手前で...
山本周五郎 「山彦乙女」
...最初の分れ道の辺から二時間ぐらいの間に迷ったと思われるあたりをいくら探して見ても...
蘭郁二郎 「植物人間」
...不図其処に一条の分れ道のあるのを見て...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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