...新蔵はいよいよ自分とお敏との生死の分れ目が近づいたような...
芥川龍之介 「妖婆」
...拇指と人差指との分れ目とで...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...分れ目に青みがゝつた白い地が縱横に見える...
高濱虚子 「俳諧師」
...アメリカでは樹枝の分れ目に細い鉄の棒を捻(ね)じ込み...
中谷宇吉郎 「雪」
...サア爰(ここ)が官商分れ目だ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...左へ折れ余目(あまるめ)に達する線との分れ目である...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...この時が成功不成功の分れ目だそうで...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...定(きま)って相互のもつれは論理と心理の判断のつかぬ分れ目で行われ...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...乾坤(けんこん)一擲(てき)のこの分れ目は...
吉川英治 「三国志」
...成敗の分れ目はこれからです...
吉川英治 「三国志」
...大乱が起るか否かの――大きな分れ目と思えば...
吉川英治 「新書太閤記」
...一生涯浮沈(ふちん)の分れ目……」自分の手で入れた書類が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...これから物になるか成らぬかの分れ目にいる人間です...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...……千葉ご一族にとっても重大な分れ目でござる...
吉川英治 「源頼朝」
...分れ目というものだ」「では...
吉川英治 「源頼朝」
...分れ目を持つことになる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...當山の開祖傳教大師の遺骨を納めてあるといふ淨土院へゆく路と四明ヶ嶽へ行く路との分れ目の所に一軒の茶店のあるのが眼についた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...そうしてかなりの日数を費してカハマルカへの山径とクスコへの大街道との分れ目へ来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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