...新蔵はいよいよ自分とお敏との生死の分れ目が近づいたような...
芥川龍之介 「妖婆」
...拇指と人差指との分れ目とで...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...…………怖い夢だったの」「怖い夢だった」彼女の頬(ほお)は、入日時(いりひどき)の山脈の様に、くっきりと蔭(かげ)と日向(ひなた)に別れて、その分れ目を、白髪(しらが)の様な長いむく毛が、銀色に縁取(へりど)っていた...
江戸川乱歩 「火星の運河」
...そこが話しの分れ目だ...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...幸と不幸との分れ目でしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...生き死にの分れ目...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...サア爰(ここ)が官商分れ目だ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...手でさわると二つの分れ目にあたる中央部はズーッと凹んで居る)を...
宮本百合子 「暁光」
...この時が成功不成功の分れ目だそうで...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...定(きま)って相互のもつれは論理と心理の判断のつかぬ分れ目で行われ...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...乾坤(けんこん)一擲(てき)のこの分れ目は...
吉川英治 「三国志」
...「今夜が決戦の分れ目に相成ろう」と...
吉川英治 「三国志」
...生涯の運命をひらくか閉じるかの分れ目でもあったのである...
吉川英治 「平の将門」
...一生涯浮沈(ふちん)の分れ目……」自分の手で入れた書類が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...……千葉ご一族にとっても重大な分れ目でござる...
吉川英治 「源頼朝」
...分れ目というものだ」「では...
吉川英治 「源頼朝」
...當山の開祖傳教大師の遺骨を納めてあるといふ淨土院へゆく路と四明ヶ嶽へ行く路との分れ目の所に一軒の茶店のあるのが眼についた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...そうしてかなりの日数を費してカハマルカへの山径とクスコへの大街道との分れ目へ来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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