...月の在処(ありか)だけが茫(ぼ)んやり分る...
犬養健 「朧夜」
...通信者相互に丈け分る様な...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...日本人も歳費のことの分るの日に至りてこそ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...Mが本物かどうかぐらいのことは分る...
大杉栄 「日本脱出記」
...またわたくしもついていきますとだんだん琴や三味線のねいろがはっきりときこえてまいりほのかな人声などもいたしまして奥庭の方へ近づいていることが分るのでござりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...ぼんやり心持が分る...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...私にだけは分ることは...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...大人の頭脳に映ったものをただ少年にも分るようにという工夫だけのもとに書かれたもののようである...
豊島与志雄 「少年文学私見」
...」「何でも分るのよ...
豊島与志雄 「古井戸」
...一さんを賞(ほ)める人に小野さんの価値が分る訳がありません...
夏目漱石 「虞美人草」
...日本の文章よりはロシアの文章の方がよく分るような気がする位で...
二葉亭四迷 「余が翻訳の標準」
...してその親とは……とこう問い問われてきてはじめて黒川孝蔵の遺児(わすれがたみ)たることが分る段取りにはなるのである...
正岡容 「我が圓朝研究」
...私はそういうことも分るようにしたいと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お前には武士の切なさは分るまい」「それ故...
吉川英治 「江戸三国志」
...「ご辺の立場は分るが...
吉川英治 「三国志」
...烈々と誓われていたことが分る...
吉川英治 「三国志」
...お前(めえ)が世阿弥様の娘だということが分る...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それが真実のだめや最後でないことが分る...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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