...この船はそのトン數から見ても分るやうに非常に大きな船である...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...それが分ると、彼は急いで樽の明いているのを集めた...
海野十三 「流線間諜」
...あんたのお父うさんが死にかかってるのよ」「どうしてそれが分る...
高見順 「いやな感じ」
...ようく分るように云って聴かしたらあきらめるところはちゃんとあきらめて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それ持って来てくれいうのんは分るのですが...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...この度の節約日の効果は日が経ってみなければ分るまいが...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...次第に年中行事の必要が貴族から民間に普及したことが分る...
内藤湖南 「支那目録學」
...アメリカでは比較的少いということが分るのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...結構には違ないが自然の大勢に反した訓戒であるからいつでも駄目に終るという事は昔から今日(こんにち)まで人間がどのくらい贅沢になったか考えて見れば分る話である...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...明日までには大概様子が分るだろうからまた来て見るがいい」自分は石のようになって...
夏目漱石 「坑夫」
...我々の自己意識によっても分るであろう...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...彼等がどれほど興味を感じていたかが分る気がして...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...「これで何か分るかも...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ウマク無い者の代表者は正にこの草であるという事が分る...
牧野富太郎 「植物記」
...分るでしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すぐに分るはずで」「そうか」と藁草履(わらぞうり)を突ッかけて...
吉川英治 「江戸三国志」
...……ここまで申したらもう分るだろう...
吉川英治 「私本太平記」
...自分の心があたたかでいなければ分る筈もない」「……え...
吉川英治 「宮本武蔵」
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