...すると百位から千位へ送られた数字は17から14を引いた3だと分る...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...「イヤこういったばかりでは分るまいが...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...青山君に一目で分る自分の姿を見せて...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...すっかり人間のいうことが分るようだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ほかの事実と連関させてみて初めて分ることですから...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...それと較べて見たら大体分るだろうというので大般若経だけ持って行きまして石山寺で較べて見ました...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...内心ではひどくがっかりしていることが様子にも分るので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ここ一両日経過を見たら分るであろうと云うことであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...肉のうすいことは縦に細長く切れている二つの孔の境界線を見ても分る...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...お前さんなんかに分るもんかね...
豊島与志雄 「神棚」
...見も知らぬ男に裏切られたより悲しい――といふのは誰でも分る...
中原中也 「我が生活」
...初めての配線(コンネクション)のものでも直ぐ分るね...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...御常に分るはずがなかった...
夏目漱石 「道草」
...それは獨逸の例を見れば分る...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...ただこれ丈の問答では聞いて居た第三者には少しも分るまい...
平出修 「畜生道」
...その答えのされた気持は分るところがあると思う...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...それは男の晴やかな額を見ても直(すぐ)分る...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...そちの師匠は宝蔵院にいるのか」「そこへ行けば分ることになっているんだ」「何流をつかうのか」「知らない」「弟子のくせに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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