...(自作農の場合には)……若し其耕地が充分でない場合には外に出て労働もする...
石川三四郎 「社会的分業論」
...「払出しが十分でないから受取ることが出来ない...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...これだけでは十分でない時代となった...
海野十三 「太平洋魔城」
...神ありと信ずべき証拠が充分でないと判定したわけではない...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...彼女は誰だって自分でない他人が民衆の人気を博することには賛成しなかった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...何うも積極的方面が十分でないのを私は思はずにゐられない...
田山録弥 「真剣の強味」
...卒業どころか一生経つてもその腕の十分でないのを嘆かなければならないやうなものだと思つてゐる...
田山録弥 「手品」
...それだけでアウフクレールングの規定として決して充分でないことは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...私は自分が自分でないような心地をしながら...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...その犠牲の金でも十分でないことがあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...日の光りが十分でないように思えた...
豊島与志雄 「反抗」
...資金はまだ充分でないらしい...
豊島与志雄 「程よい人」
...他の結婚した女のように自分でないものの中に生きるより外はないのだろうか? ……」二十或夕方...
堀辰雄 「菜穂子」
...「若し万一此の人に自分でない者が斯うして居たら」と云う途徹も無い想像の嫉妬までおぼろに起って来までした...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...身体の工合が悪(わ)るければ胃腸の働きも充分でないから第一に食物を注意せんければならんと誰にでも察し得られる...
村井弦斎 「食道楽」
...中の君は薫の対象にしているのは自分でないことが明らかなのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...残念ながらそれにはまだ資料が十分でない...
柳田国男 「山の人生」
...自分でないような心地がした...
吉川英治 「茶漬三略」
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