...いまだ明らかに五音(いん)をいい分かつことあたわず...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...もしくはあつたことが分かつて來た...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...そのうち長官の考が分かつた...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...「分かつてようございました...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...情誼(じょうぎ)や恩顧で勲章や地位や金銭を分かつことがなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...毎日自分の汚辱をあなた方に分かつこととなるでしょう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...――死ぬつてことが分かつてゐたのだわ?星をみてると...
中原中也 「山羊の歌」
...それが分かつてゐたものでございますから...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...君には全く僕が誰の事を思つてゐたと云ふのが分かつたのかい...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...語られてゐることがすつかり分かつた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...その右手で分かつた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...紅と四色の類に分かつ...
南方熊楠 「十二支考」
...疾(と)うから己の胸にはそれが分かつてゐた...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...何かぢやらぢやらいふものが這入つてゐて重いといふこと丈(だけ)は分かつてゐた...
森鴎外 「金貨」
...ひどく物の分かつてゐる積りの男仲間には...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...自分はもうこの椅子から立ち上がらずにしまふのが分かつてゐる...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
...日本人はその苦しみを自分の身に分かつ代わりにむしろ嬉(うれ)しそうにおもしろそうにながめている...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
...彼は善悪をわきまえ是非を分かつところの「小乗根性(しょうじょうこんじょう)」を捨てて...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索