...何気なしに取上げた銀鍍金(めつき)の石鹸函(しやぼんばこ)は指に氷着(くつつ)く...
石川啄木 「菊池君」
...植民地的な、活氣のある氣風の多少殘つてる處もあるかも知れないが、此函館の如きは、まあ全然(まるで)駄目だね...
石川啄木 「漂泊」
...ミカン函を改造して机兼チャブ台も作った...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...それはテレビジョンの入った函卓子が...
海野十三 「地球盗難」
...宿屋へ著(つ)く度(たび)に宿屋で書いてもらって投函するように約束してありましたから...
田中貢太郎 「母の変死」
...海から近づいて行く函館の山腹の街の灯は...
寺田寅彦 「札幌まで」
...机の片隅には彼が元服祝に貰った鳶色(とびいろ)の革函(かわばこ)が載っており...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...お国は遠慮して手を着けなかったお作の針函(はりばこ)や行李(こうり)や...
徳田秋声 「新世帯」
...良人は宇都宮(うつのみや)からだんだん函館(はこだて)までまいり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「明の楊慎が南方の遠郷で地を掘って石函中より得たと称し」古文『参同契』の完本なるものを出したが...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...函嶺の三枚橋を渡りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ボール函の蔭へ隠れたりした...
原民喜 「壊滅の序曲」
...そこからこの函は放り出されて漾って来たものであった...
原民喜 「夏の花」
...飢民皆出て鼠穴に食を求め済活甚だ多し(『類函』四三二)...
南方熊楠 「十二支考」
...たかゞ小さな暗函だ...
宮沢賢治 「疑獄元兇」
...空函乞君附瑤篇...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...中根香亭は「朝延大発軍艦北征、我艦要撃之于宮古、敗而還、於是五稜廓為本営、列戦艦於函館港、分遣諸隊於松前江差室蘭、以備敵」と記してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...パイレートなど十本入り一函二銭五厘...
山本笑月 「明治世相百話」
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