...函館で食っていた肉その他の食物が何も無いので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...函根(はこね)の隧道(トンネル)を出切る時分...
泉鏡花 「婦系図」
...抽出(ひきだし)のなかから新しいホープの紙函(かみばこ)をとりだすと...
海野十三 「西湖の屍人」
...もう一本かけましょうか」木戸氏がにこにこして函から出てきた...
海野十三 「獏鸚」
...でっぷり肥(こ)えた中年の人間が――倉庫係のおじさんだ――ぼくたちのぎっしり詰(つ)まっているボール函(ばこ)を手にとって...
海野十三 「もくねじ」
...「ほう、まだなにか書いたものがつけてある」佐伯船長は、函の底に、一枚のカードがおちているのをつまみあげた...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...例の大宝玉「エジプトの星」をおさめた銀製の小函を取り出した...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...網棚の上のボール函包みが...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...函館市の東南になった大森浜であった...
田中貢太郎 「焦土に残る怪」
...函の上には、徹という字が書いてあった...
田中貢太郎 「賭博の負債」
...船が函館港を出帆し...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...そのうちのどれだっかた東京の名妓の写真が一枚ずつ紙函(かみばこ)に入れてあって...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...そして、違棚の上の、手函の中から、金包を出した...
直木三十五 「南国太平記」
...私は水際へおりて行って、函を引よせては、中の玉葱を岸の上の人に手渡した...
原民喜 「原爆回想」
...私は函を引寄せ、中から玉葱を掴(つか)み出しては、岸の方へ手渡した...
原民喜 「夏の花」
...もう十二時過ぎていましたけれど二丁も先にあるポストまでこれをもって行って投函しました...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...封書の目方を計つて投函するためには二里の山坂を越えた駅の郵便局へ赴かなければならなかつた...
牧野信一 「水車小屋の日誌」
...踰函山...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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