...函館の停車場に着くと彼はもうその建物の宏大もないのに胆(きも)をつぶしてしまった...
有島武郎 「カインの末裔」
...我々が函館港を出た時...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...他の二人(これは函館の人であつた)の定宿(ぢやうやど)へ電話をかけたのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...言葉悲しき木(き)の函(はこ)よ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...卓上の函から葉巻煙草をとって口にくわえた...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...工藤上等兵の大事にしている函の蓋を開いてみた...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...常にこの函を大事にして...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...銀製の小函(こばこ)を取り出して...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...郵便函へあづけたが三つほどねたそのあしたわたしのすきなキヤラメルはちやんとわたしについてゐた...
竹久夢二 「どんたく」
...なんと外函を一瞥(いちべつ)するや博士の眼は途端に異様な輝きを帯びてきたのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...あるいは純収入率の増加函数としてあるいはその減少函数として...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...」埃函(ごみばこ)などの幾個(いくつ)も出ている...
徳田秋声 「爛」
...金の始祖は函普といふ名で...
内藤湖南 「女眞種族の同源傳説」
...夜の十時ホテルに帰り思へらく錦の如し函館の船人の少い北海道を旅しつづけ今帰らうとしてホテルから見れば連絡船に美しき灯が這入つて居て錦の感じだ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...函館屋の青いガスの光の下で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...卿自ら仕上げて、自ら投函した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...鉄で作られた虚偽の函(はこ)のように範宴の膝はいつまでも痺(しび)れを知らずに真四角なのである...
吉川英治 「親鸞」
...マリーランドと云う煙草の函の中です』『エッ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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