...泥棒はそれが出鱈目に教わったお経を読んでいるのだとは気がつきませんから...
宇野浩二 「でたらめ経」
...「この出鱈目にして無恥厚顔なる現市長一派に対し...
海野十三 「深夜の市長」
...このごろ覚えた言葉を出鱈目に呟いただけの事であるが...
太宰治 「お伽草紙」
...ただ出鱈目にカンヴァスに絵具をぬたくって...
太宰治 「斜陽」
...あのひとはご自身のそんな出鱈目に...
太宰治 「斜陽」
...歩道には大きな自然石が出鱈目に敷かれて...
谷譲次 「踊る地平線」
...趣味という言葉を出鱈目に使っている日本人にとっては甚だ教訓的だと考える...
戸坂潤 「読書法」
...その出鱈目にも相当に根拠はあるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...元の出鱈目に戻って了う...
中島敦 「南島譚」
...出鱈目に於いては人後に落ちない友人達も...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...音楽上の誤謬と出鱈目については...
野村胡堂 「探偵小説と音楽」
...どうしてこっちゃいお出でやしたん?」出鱈目に原籍を東京にしてしまった私は...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...「畜生! 出鱈目にロープなんぞ抛り出しやがって」彼は叱言を独りで云いながら...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...ひどく出鱈目に手足を動かし...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「なあに自殺するつもりでいろんなものを出鱈目に飲んでやったんだ...
久生十蘭 「黒い手帳」
...出鱈目にあなたに呼びかけていたんです」「おお...
久生十蘭 「魔都」
...梯子段が出鱈目にジクザクとしてゐるクルマの裏側を夢中で滑り落ちるのである...
牧野信一 「沼辺より」
...樹木雑草が出鱈目に植っているだけである...
正宗白鳥 「弔辞(室生犀星)」
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