...無論出鱈目に極っている...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...出鱈目に足を出すと必ず何本か密生して居る竹の根に引つ掛かる...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...このごろ覚えた言葉を出鱈目に呟いただけの事であるが...
太宰治 「お伽草紙」
...ただ出鱈目にカンヴァスに絵具をぬたくって...
太宰治 「斜陽」
...あのひとはご自身のそんな出鱈目に...
太宰治 「斜陽」
...ひどく出鱈目に帝都の食料不足を訴へるので...
太宰治 「津軽」
...出鱈目にやったことではなくて...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...その古い大木がまた出鱈目に枝を張って...
谷譲次 「踊る地平線」
...歩道には大きな自然石が出鱈目に敷かれて...
谷譲次 「踊る地平線」
...趣味という言葉を出鱈目に使っている日本人にとっては甚だ教訓的だと考える...
戸坂潤 「読書法」
...おしまいのほうがきっと出鱈目になっちまうんですわ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...全く出鱈目に描いたものではないのであろう...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...出鱈目に湯の宿を探して泊つた旅館だけれども...
林芙美子 「あひびき」
...両岸の断崖へかけて出鱈目にあるのに違いない...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...「なあに自殺するつもりでいろんなものを出鱈目に飲んでやったんだ...
久生十蘭 「黒い手帳」
...今日買つてきたばかりの「プルウスト」を出鱈目に披きながら讀み出した...
堀辰雄 「旅の繪」
...梯子段が出鱈目にジクザクとしてゐるクルマの裏側を夢中で滑り落ちるのである...
牧野信一 「沼辺より」
...出鱈目に酒を飮んで來た事...
若山牧水 「酒と歌」
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