...凡て究竟の意味で出鱈目に過ぎない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...無論出鱈目に極っている...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...このごろ覚えた言葉を出鱈目に呟いただけの事であるが...
太宰治 「お伽草紙」
...あのひとはご自身のそんな出鱈目に...
太宰治 「斜陽」
...ひどく出鱈目に帝都の食料不足を訴へるので...
太宰治 「津軽」
...全く出鱈目にさまざまの表現法を自分で工夫して試みなければならないのでした...
太宰治 「人間失格」
...出鱈目にやったことではなくて...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...その古い大木がまた出鱈目に枝を張って...
谷譲次 「踊る地平線」
...信一は出鱈目に訊問を始める...
谷崎潤一郎 「少年」
...その出鱈目にも相当に根拠はあるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...元の出鱈目に戻って了う...
中島敦 「南島譚」
...私は出鱈目に答へた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...出鱈目に湯の宿を探して泊つた旅館だけれども...
林芙美子 「あひびき」
...一人で出鱈目に吹いて遊びました...
林芙美子 「蛙」
...どうしてこっちゃいお出でやしたん?」出鱈目に原籍を東京にしてしまった私は...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...出鱈目にあなたに呼びかけていたんです」「おお...
久生十蘭 「魔都」
...何ともつかぬ悶々の情を誰にともなく出鱈目に書いた手紙ともつかぬ反古である...
牧野信一 「熱い風」
...出鱈目に酒を飮んで來た事...
若山牧水 「酒と歌」
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