...きりしたん物を和本で出版するといふ話があり...
小穴隆一 「二つの繪」
...此の機會に紹介して置き度いのは北京の風物研究會が主として土俗學方面の研究に從事し毎月一回宛出版する小册子には土俗學に關する貴重な資料が發表されつゝあることである...
橘樸 「支那を識るの途」
...その遺稿を出版することになり...
田中貢太郎 「雨夜草紙」
...私はその頃京橋の南伝馬町の有隣堂という農業の書などを主として出版する本屋に...
田山花袋 「日本橋附近」
...流行節のような自作の読売りを出版するその費用の融通を...
徳田秋声 「爛」
...その全集を出版する人があつて...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...兎に角小説は藝術的感興でかくものですからそれを本にして出版するのも矢張り藝術的興味に基くもので其版権がどうだかうだと云つて裁判沙汰にするのは迷惑千万な話です...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...先生は最初感情の動くがままに小説を書いて出版するや否や...
永井荷風 「妾宅」
...六年頃から学生の受験案内や講義録などを出版する書店に雇(やと)われ...
永井荷風 「深川の散歩」
...そうして漸(ようや)くそれを出版する丈(だけ)に纏(まと)めたのだそうですね...
「岡本一平著並画『探訪画趣』序」
...差し当り是丈(これだけ)を出版する事にした...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』上篇自序」
...出版屋は愚劣な流行作家のものを出版するのに忙しいという口実で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...いまがいま出版するわけにはゆかないと云はれて...
林芙美子 「浮雲」
...その遺稿を出版することに決意したのであった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...なお『日本数学史概要』はなるべく急いで書き綴り岩波書店から出版することにして居る...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...この度一册に纏めて出版する事になつたので二度三度繰返して讀んだが不相變自分を滿足させなかつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...千九百十七年十一月十六日君と畑一つ隔てて北原白秋自序自分はこの詩集を出版することが出来たのを深く幸福に思ふ...
室生犀星 「愛の詩集」
...清悦の物語は『南部叢書』の一冊として遠からず出版するそうだが...
柳田国男 「雪国の春」
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