...ある同情ある知人の出資によつて出版することができたのであります...
石川三四郎 「浪」
...きりしたん物を和本で出版するといふ話があり...
小穴隆一 「二つの繪」
...一体お経を出版すると...
薄田泣菫 「茶話」
...三百枚いちどに単行本として出版するんだから...
太宰治 「鉄面皮」
...その遺稿を出版することになり...
田中貢太郎 「雨夜草紙」
...私はその頃京橋の南伝馬町の有隣堂という農業の書などを主として出版する本屋に...
田山花袋 「日本橋附近」
...こんなやや風変りな書物を出版するのか...
戸坂潤 「読書法」
...兎に角小説は藝術的感興でかくものですからそれを本にして出版するのも矢張り藝術的興味に基くもので其版権がどうだかうだと云つて裁判沙汰にするのは迷惑千万な話です...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...これは科学者として出版する義務があると激励された...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...尤(もっと)もこれは今度出版する『文学評論』の中に詳(くわ)しく書いて置いた...
「予の描かんと欲する作品」
...アルスから出版する約束になっていた...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...出版するつもりだ...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...一時それに專心してゐたらしい自由詩論も遂に出版するまでにいたらなかつた...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...すなわちこれから先きざきと出版する銘々の著書へそう書けば数年の内には皆改まって仕舞う...
牧野富太郎 「植物記」
...郷里で出版するには自身印刷の技術を心得ていなければいけんと思い...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...彼は俳人が家集を出版することをさえ厭えり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...彼は俳人が家集を出版することをさへ厭(いと)へり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...千九百十七年十一月十六日君と畑一つ隔てて北原白秋自序自分はこの詩集を出版することが出来たのを深く幸福に思ふ...
室生犀星 「愛の詩集」
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