...」と出放題な事を云う...
泉鏡花 「婦系図」
...兎角(とかく)出放題(ではうだい)になる...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「浮浪学生の話」
...出放題でもいったように思われるといけぬから...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...」白井は出放題にこんな事を言つて...
永井荷風 「来訪者」
...あなたの姉を殺したものがこの人のほかにあるならばお目にかかる――それは途方もない出放題(でほうだい)...
中里介山 「大菩薩峠」
...「出放題をいうものじゃありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...道庵も多年この道で飯を食い、天下のお膝元で十八文の道庵先生といえば、飛ぶ鳥を落したり、落さなかったりしているのですから、医学と密接の関係がある本草(ほんぞう)の学問に於ても、そう出放題や、附焼刃ばかりで通るものではありますまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが徒爾(いたずら)半分の出放題(でほうだい)でない事は...
夏目漱石 「行人」
...めいめい自分勝手に、出放題なことを、大声でわめきちらしていた...
久生十蘭 「金狼」
...老人はまるで歯の浮くやうな出放題をならべ立てたものぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...素直な叔母を付け込むで出放題な文句を能弁に口走つて...
牧野信一 「白明」
...よそ/\しく頓興な声で出放題を云ひ放ちました...
牧野信一 「晩春の健康」
...出放題な悪口を云って見たり借り倒したり...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...出放題でございます」厨子王は言った...
森鴎外 「山椒大夫」
...出放題の和歌(うた)を詠んでは人を笑わせ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...出放題(でほうだい)なにくまれ口をたたいて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...冷飯くい」出放題に罵(ののし)った...
吉川英治 「新書太閤記」
...口から出放題なことを言いはしまい」「それなら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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