...碁の修業に出奔するとは...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...ただ一人で凡てから出奔するだけの勇気が持てなかったのであろうか...
豊島与志雄 「田園の幻」
...江戸へ出奔するに...
直木三十五 「南国太平記」
...それに無断で出奔するというのは甚だよくない……実はその飛ばっちりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...國を出奔する時後に殘して來た男の兒である...
中島敦 「盈虚」
...国を出奔する時後に残して来た男の児である...
中島敦 「盈虚」
...一先づ手に手をとつて出奔するといふのがそれである...
長塚節 「芋掘り」
...余は尻を端折(はしよ)つて西國へ出奔する...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...故郷を出奔するとき...
火野葦平 「花と龍」
...或夜窃(ひそか)に有金(ありがね)を偸出(ぬすみだ)して東京へ出奔すると...
二葉亭四迷 「平凡」
...父は出奔する前に一身を犠牲にした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...出奔するときに残らず持っていってしまった...
山本周五郎 「さぶ」
...書置も残さずに出奔するということはない...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...二人で出奔するところだったのじゃありませんか」「ばかな男だ」幹太郎は発止と膝(ひざ)を打った...
山本周五郎 「花も刀も」
...「妹がおれに無断で出奔する筈はない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一人で邸を出奔する...
山本周五郎 「山彦乙女」
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