...かえって出入りさせるほうがいいわ」玄関に送り出してそう葉子はいった...
有島武郎 「或る女」
...挽子として出入りしていて...
犬田卯 「荒蕪地」
...精養軒の出入りにも...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...間もなく双方から金網を越えて出入りし始めた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もしこういう拘束がなかったとすると各自の個性はその最も安易な出入り口にのみ目を向けるであろうが...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...そんな男の出入りすることは...
徳田秋声 「爛」
...室の片すみにある船の甲板の出入り口のような四角な穴に出るのだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その家への出入りが再び頻繁に始まったことも...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...右馬之丞の野郎が繁々と出入りしたことは誰でも知つてゐる――」平田源五郎の毒を含んだ言葉はなほも續きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んとか言ふ大名のお出入りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして彼女のところに出入りを許されていることを語った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...僕はボーセアン子爵夫人の家へ出入りするようになり...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
... かぎも なく ちょろちょろ 出入りするのです...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「グロスターのふくやさん」
...三斎屋敷への出入りなぞは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...目白の通りのビリヤードのすぐよこの鳥常という昔から出入りの店へよって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...たまさかにもせよ婿としてこの人を出入りさせていれば幸福感は十分大臣にあるであろうと見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そこで私は潮時を見計らって南堂家に出入りしているタッタ一人の家政婦の自宅を突き止めた...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...客出入りのある奥二階とて...
吉川英治 「剣難女難」
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