...その光る泡粒とそのパチ/\云ふ音とはもつと強く出はじめました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...新らしい枝がつい/\と出はじめて其枝にみづ/\と柔かい大きな葉が出はじめた...
高浜虚子 「百日紅」
...あやめの花が縁日の夜店に出はじめて...
太宰治 「燈籠」
...消化された薔薇がそのまま声になってフランシス・スワンの口を出はじめる...
谷譲次 「踊る地平線」
...その若葉の出はじめには実に鮮かに明るい浅緑色をしてゐて...
寺田寅彦 「木蓮」
...何処の町々にも大抵停車場の附近を重にしてさまざまな露店が出はじめた...
永井荷風 「にぎり飯」
...祈祷をするという傾向が出はじめてきたのである...
中谷宇吉郎 「雑記」
...そのころやっと出はじめるようになりました...
浜尾四郎 「死者の権利」
...そのかわり風が出はじめていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...あの重たい低い出はじめの音に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...この頃インベやきの紅茶セットなどよく出はじめたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...中公の書き直した部分の校正が出はじめました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一時癒(なお)った嗽がまた出はじめた...
山本周五郎 「青べか日記」
...六年まえから疲れが出はじめた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...義一の誘惑に負けて花札へ手をだす者が出はじめた...
山本周五郎 「さぶ」
...もう涼み客が出はじめたのであろう...
山本周五郎 「柳橋物語」
...いつもの嘆息が出はじめます...
吉川英治 「江戸三国志」
...もちまえの肌が出はじめた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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