...咳の出ない時は仰向けに寝ているのがよかった...
有島武郎 「星座」
...どうも買う勇気は出ない」(阪神夜店歩き)と云うその告白が猿股についての彼が関心を如実にあらわして居る...
石井柏亭 「大切な雰囲気」
...雜誌は今月出ないのか?」「とても出せん――金の出どこがない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...(まだ東京へ出ない前のことであったが...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...もうてんで手も足も出ないのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...平助は自分で弁当を持って出ないで...
豊島与志雄 「土地」
...俯向(うつむ)いてしまってにわかには言葉も出ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...負傷して免役になったからもう出ないだろうといっていた...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...有楽座のが出ないので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...やっぱり見乍らでないと色が出ない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...余りの衝撃に声も出ない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...まだ雑誌も出ないじゃないの」と苦笑した...
「一本の花」
...「ではお寝(やす)みなさいな」出ないということは嘘(うそ)でないかと危(あぶ)ながってこんなことを言うのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...打たなければ出ない...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...名乗って出られますまい」「……でも……でも……名乗って出ないと一生涯...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...少し滑稽にしないとネロの性格がよく出ないので...
横光利一 「夜の靴」
...彼は自分で選ぶ好みでなければ着て出ない...
吉川英治 「私本太平記」
...さすがのプラスビイユもこうなっては手も足も出ない...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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