...恐らくは頃刻(けいこく)を出ない内に...
芥川龍之介 「尾生の信」
...定まりの集會に出ないと云つては會員を責め...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...どうも紅を刷くという感じが出ない...
上村松園 「京のその頃」
...とめ役には誰も出ない...
梅崎春生 「狂い凧」
...急には言葉も出ない有様であった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...せめて満月の出ない夜が...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...以外に一歩も出ない...
太宰治 「如是我聞」
...或る干渉波を云い現わす紋波が出るか出ないかで...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...素直(すなお)にお暇の出ないことは知れているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...他に有力な嫌疑者でも出ない限り...
平林初之輔 「犠牲者」
...柳の給料まだ出ない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...店のほうへ出ないでああやつて泣いてゐるの...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...まだ一ぺんも戦場に出ないうちから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あるいは経費が出ないためか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...打たなければ出ない...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...もう一騎打ちには出ないで下さい」関平は諫(いさ)めたが...
吉川英治 「三国志」
...おのずからいつも範囲を出ないのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...声さえも出ない...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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