...「その日の出で立ち花やかに...
芥川龍之介 「庭」
...僕はズボン下に足袋(たび)裸足(はだし)麦藁帽(むぎわらぼう)という出で立ち...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...この出で立ちで、若し劍をさげエリザベス時代の帽子をかぶれば、さし當り、陰鬱拔きのハムレトの役割りが出來よう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...難波の埼よ六出で立ちて わが國見れば...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...やがて一間(ひとま)を出で立ち給ふ小松殿...
高山樗牛 「瀧口入道」
...今しもお宮は露路口の石段を上って表の通路(とおり)に出で立ちながら腰帯の緩(ゆる)みをきゅっと引き締めながら...
近松秋江 「うつり香」
...盛装に草鞋(わらじ)ばきという珍しい出で立ちの婦人の賑やかに陽気な一群と同乗した...
寺田寅彦 「札幌まで」
...それに久留米絣(くるめがすり)の綿入羽織という出で立ちであったと思う...
寺田寅彦 「初旅」
...それに赤皮の編上靴といふ全く独創的な出で立ちで本町の人通りを歩いて居ることもあつた...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...パナマ帽という出で立ち...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...更に北へ向っての旅に出で立ちました...
中里介山 「大菩薩峠」
...洛北岩倉村へと遠征に出で立ちました...
中里介山 「大菩薩峠」
...」出て来た夫の出で立ちを見ると細君は光る目で裕佐の方を見乍らかう云つた...
長與善郎 「青銅の基督」
...いつかこの旦那によって佐野槌から引かされてきたお久が「昨日に変る今日の出で立ち...
正岡容 「我が圓朝研究」
...軈て私は若い農夫のような出で立ちをした...
松永延造 「職工と微笑」
...翌朝出で立ちて、途中で始めて気付き、引き還して亭主を責めたが応ぜず...
南方熊楠 「十二支考」
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