...「その日の出で立ち花やかに...
芥川龍之介 「庭」
...正三時には出で立つべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...この出で立ちで、若し劍をさげエリザベス時代の帽子をかぶれば、さし當り、陰鬱拔きのハムレトの役割りが出來よう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...最も輕い出で立をしてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...難波の埼よ六出で立ちて わが國見れば...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...今しもお宮は露路口の石段を上って表の通路(とおり)に出で立ちながら腰帯の緩(ゆる)みをきゅっと引き締めながら...
近松秋江 「うつり香」
...木魚の音のポン/\たるを後に聞き朴歯(ほおば)の木履(ぼくり)カラつかせて出で立つ...
寺田寅彦 「半日ある記」
...更に北へ向っての旅に出で立ちました...
中里介山 「大菩薩峠」
...洛北岩倉村へと遠征に出で立ちました...
中里介山 「大菩薩峠」
...」出て来た夫の出で立ちを見ると細君は光る目で裕佐の方を見乍らかう云つた...
長與善郎 「青銅の基督」
...(こんな夜更(よふけ)に暗がりの庭に私を出で立たせるやうな落着けない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...小梅の隠れ家を出で立って...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...ドイツにこれに似た話があって矮身の縫工が布一片を揮(ふる)うて蠅七疋を打ち殺し自分ほどの勇士世間にあらじと自賛し天晴(あっぱれ)世に出で立身せんと帯に「七人を一打にす」と銘して出立した...
南方熊楠 「十二支考」
...因って万端抜かりなきよう言い含めて出で立った...
南方熊楠 「十二支考」
...甲斐々々しく出で立ったお妙は着物が腰の辺まで濡れている...
三好十郎 「斬られの仙太」
...甲斐甲斐しく出で立ったお妙は着物が腰の辺まで濡れている...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...夜と共に出で立つ準備にとりかかった...
吉川英治 「三国志」
...が一五八二年の二月に彼らがこの世界旅行に出で立とうとしていたときには...
和辻哲郎 「鎖国」
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