...どや/\と聽衆が出て行くあとから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その黒媛(くろひめ)の乗っている船が難波(なにわ)の港を出て行くのをご覧(らん)になりながら...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...這入って来る人ばかりで誰も出て行く人はなかった...
谷譲次 「踊る地平線」
...どうかすれば階段の途中から声をかけてそのまま出て行く...
谷崎潤一郎 「鍵」
...沢渡(さはたり)の温泉の方へ出て行くやうになつてゐる...
田山録弥 「草津から伊香保まで」
...弾丸が銃口を出て行く瞬間にこれに随伴する煙の渦環(うずわ)や音波の影の推移をゆるゆると見物することもできる...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...使用人が玄関へ出て行くのが聞こえ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...お鳥は出て行くとき...
徳田秋声 「足迹」
...やっぱり小野田自身が出て行くより外ないようなことが多かった...
徳田秋声 「あらくれ」
...えらそうに重々しく廻れ右をして出て行くと...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...真直ぐに出て行くと...
中里介山 「大菩薩峠」
...黙って煮込場を出て行く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...親子を乗せた伝馬船は、埋立の工場地帯を左に見ながら、次第に、港外へ出て行く...
火野葦平 「花と龍」
...私が今朝仕事に出て行く時分までは...
水野仙子 「嘘をつく日」
...出て行く源氏を見送ったあとで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ほととぎす語らふ声はそれながらあなおぼつかな五月雨(さみだれ)の空こんな返歌をするのは、わからないふうをわざと作っているらしいので、「では門違いなのでしょうよ」と惟光が言って、出て行くのを、主人(あるじ)の女だけは心の中でくやしく思い、寂しくも思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...配所から出て行く様子に...
吉川英治 「源頼朝」
...医務局の方へ出て行くのだった...
若杉鳥子 「浅間山麓」
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