...問 君は何故に幽霊に出づるか?答 死後の名声を知らんが為なり...
芥川龍之介 「河童」
...黄金も出づべし、白銀(しろかね)も出づべしといふ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...こゝより十五夜の月の出づるを望むの景が...
大町桂月 「妙義山の五日」
...『万葉注釈』に出づ...
高木敏雄 「比較神話学」
...土塊(つちくれ)を一つ動かし物芽出づ三月十三日 笹鳴会...
高浜虚子 「六百句」
...命うけし陣門さして走り出づ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...六十種に出づるもの...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...何かまた世に出づる時があらば...
中里介山 「大菩薩峠」
...折からの木曾の旅路を五月雨旅亭を出づれば雨をやみになりぬ...
正岡子規 「かけはしの記」
...◎学校の智育に専らにしてその他に疎なるは制度上やむをえざるに出づ...
正岡子規 「病牀譫語」
...『本草』にも〈それ物を搏ち三躍して中(あた)らざればすなわちこれを捨つ〉と出づ...
南方熊楠 「十二支考」
...さしもの高鼻たちまち参ったと『日本紀』二の巻に出づ...
南方熊楠 「十二支考」
...頭と一指の外はみな食れ有たと出づ...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...慧琳の書の再び出づることをば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...絶て此種の書の出づるを見ぬのは憾むべきである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...最終の言葉は我口より出づべし...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...沙の中より出づる木の根は...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ブラリと立出づる吹晒(ふきさら)しの東海道...
夢野久作 「名娼満月」
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