...教育こそ地味な技芸学校を出たばかりだったが...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...十五日からその人数を今までの幾倍とかにするという新聞の記事が出たばかりの時だ...
大杉栄 「日本脱出記」
...喉(のど)がつぶれて嗄(しわが)れた声が幽(かす)かに出たばかり...
太宰治 「走れメロス」
...停車場まで来ると汽車はいま出たばかりで...
寺田寅彦 「写生紀行」
...私は麹町(こうじまち)の屋敷を出たばかりで...
徳田秋声 「仮装人物」
...やっと中学を出たばかりの...
徳田秋声 「爛」
...が口からは不明瞭(めいりょう)な声が少し出たばかりだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...目につく一枝――蕾から咲き出たばかりでまだ蜂も虻もとまったことのない美しい花の一枝を...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...女学校を出たばかりの甘やかされた無邪気な彼女...
豊島与志雄 「未来の天才」
...あと小学校を出たばかりの山本君という若い人と三人だけの小さい研究室であった...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...山間部を出たばかりの上流地点からも...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...今秀子さんの門を出たばかりのところだって...
夏目漱石 「明暗」
...二十七八のまだ大学を出たばかりと言った好青年で...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...今生れ出たばかりの生命の姿だった...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...上野を出たばかりでまだ教えるのではないが...
宮本百合子 「きのうときょう」
...太陽はまだ地平線を出たばかりなのに...
夢野久作 「巡査辞職」
...まだ中学を出たばかりの青年が一人出て来た...
横光利一 「旅愁」
...まだ十歳を出たばかりの範宴を...
吉川英治 「親鸞」
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