例文・使い方一覧でみる「出し」の意味

...寝床の中から跳（おど）り出して来い... 寝床の中から跳り出して来いの読み方
有島武郎「小さき者へ」

...碌そつぽ大きな声も出し得ずに琴を掻き鳴らす姉妹等の如何にミゼラブルに見えたことよ！　そしてさういふ姉妹等と生活すべき運命を有する若き男性の如何に御気の毒に考へられたことよ...
伊藤野枝「「婦人解放の悲劇」自序」

...露西亜の文学がポツポツ欧羅巴の大陸語に翻訳され出したのはやはり同じ頃からで...
内田魯庵「二葉亭追録」

...本艇の持っている不要の物品をできるだけ多く外へ投げ出し... 本艇の持っている不要の物品をできるだけ多く外へ投げ出しの読み方
海野十三「宇宙尖兵」

...一本の煙草を出して... 一本の煙草を出しての読み方
海野十三「俘囚」

...やがてまた歩き出した... やがてまた歩き出したの読み方
徳田秋声「仮装人物」

...彼は地に伏し、また立ち上がり、戸口のすみに隠れ、また飛び出し、姿を隠し、また現われ、逃げ出し、また戻ってき、嘲弄（ちょうろう）で霰弾（さんだん）に応戦し、しかもその間に弾薬を略奪し、弾薬盒（だんやくごう）を空（から）にしては自分の籠（かご）を満たしていた... 彼は地に伏し、また立ち上がり、戸口のすみに隠れ、また飛び出し、姿を隠し、また現われ、逃げ出し、また戻ってき、嘲弄で霰弾に応戦し、しかもその間に弾薬を略奪し、弾薬盒を空にしては自分の籠を満たしていたの読み方
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...天然色写真をたくさん持ち出してきて... 天然色写真をたくさん持ち出してきての読み方
中谷宇吉郎「アラスカ通信」

...逃出してしまいたいような気になるのでした... 逃出してしまいたいような気になるのでしたの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...それは？　何時のことなんだ」平次は漸（やうや）く乘出しました... それは？　何時のことなんだ」平次は漸く乘出しましたの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...菊田が中耳炎といふのに無理して演出してるので... 菊田が中耳炎といふのに無理して演出してるのでの読み方
古川緑波「古川ロッパ昭和日記」

...多数に叢出して幅がやや広く... 多数に叢出して幅がやや広くの読み方
牧野富太郎「植物一日一題」

...彼らの移住が故郷における余地の不足から起ったという証拠は見出し得ない...
トマス・ロバト・マルサス　Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳「人口論」

...元気よくうたい出しましたが... 元気よくうたい出しましたがの読み方
ルイザ・メイ・オルコット　L. M. Alcott 水谷まさる訳「若草物語」

...... の読み方
山之口貘「鮪に鰯」

...彼の腹は獣を入れた袋のように波打ち出した... 彼の腹は獣を入れた袋のように波打ち出したの読み方
横光利一「ナポレオンと田虫」

...ふと忘れていたパリのモネー館の楕円形の壁画を思い出した... ふと忘れていたパリのモネー館の楕円形の壁画を思い出したの読み方
横光利一「旅愁」

...君が前年出した詩集の伊太利（イタリイ）に遊んだ時の諸作に比べると近頃の詩は苦味（にがみ）が加はつて来た... 君が前年出した詩集の伊太利に遊んだ時の諸作に比べると近頃の詩は苦味が加はつて来たの読み方
與謝野寛、與謝野晶子「巴里より」

「出し」の読みかた