...こういう公園を散歩するのは三重子とどこかへ出かけるよりも数等(すうとう)幸福といわなければならぬ...
芥川龍之介 「早春」
...冬の山登りに出かける方が多くなれば...
石川欣一 「山を思う」
...学校に出かけることは殆どなく...
海野十三 「生きている腸」
...これから出かけるんだからね...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...ただ洋裁を習うために出かける云うことは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どうも腹が空つてくると飲みたくなる、空腹へギユツとひつかける気持は酒好きの貧乏しか知らない、そこでまだ早いけれど夕飯にして、また出かける、どこへでも行きあたりばつたりに行くのである、いはゞ漫談に対する漫歩だ...
種田山頭火 「其中日記」
...それを持つて街の酒屋へまで出かける...
種田山頭火 「其中日記」
...駅のポストまで出かける...
種田山頭火 「其中日記」
...停車場に皆(みんな)して出かける時...
豊島与志雄 「恩人」
...彼女はいろいろ手間どり、美しい手足を一つずつながめては差伸ばし、顔を洗いながら十四連の感傷的な歌曲(リード)を歌い、窓につかまってタンブリンの音をまねてるクリストフの顔に水をはねかけ、出かける時には、庭に咲き残ってる薔薇(ばら)の花を摘み取り、そして二人は船に乗った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わたしはこれから外へ出かけるんだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...旅へ出かけるというのはどこへ出かけるのだと尋ねると...
中里介山 「大菩薩峠」
...俺も少し聽き出して來ることがある」平次は仕度もそこ/\に出かけるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あつしは瀬踏みだけで」「俺はお前の歸つて來るのを待つて出かける氣でゐたんだ」「先づ御藏前の板倉屋ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四時迎へ来り、五時開演の初めっから出てるんだから、出かける...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...出かける用事が終ったら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...可憐(かれん)な夫人を見て出かけるお気持ちにはならず...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...出かけるならついでに...
吉川英治 「松のや露八」
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