...或る時勃凸が、店先でいきなり一冊の書物を土間にたゝきつけた...
有島武郎 「骨」
...俺屹度停車場でとつちめて見せるから」けれどもおんつぁんはたうとう勃凸をまいて東京に出て来てしまつたのだ...
有島武郎 「骨」
...このバックミラーは凸面鏡(とつめんきょう)になっているので...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...黒光りの長い縁側を通って、初めに見た新しい二階の一室に入る、天井の低い、壁のない、畳の凸凹な、極めて粗末な部屋だが、新しいので我慢も出来よう...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...そのため表面に凸凹が生じ...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...前面が凸出(とっしゅつ)する点の速度が減じ...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...數種類の深く凸形に彫刻せる數百の文字...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...皺(しわ)の寄ったざらざらした凸凹(でこぼこ)の無表情な広い額...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...――馬鹿に大きな凸額(おでこ)の下に...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...先(まず)丘陵の如くに凸起(とっき)したる堤を描き...
永井荷風 「江戸芸術論」
...「凸凹」一寸困る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...四の「凸凹展覧会」は...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...五時半から小劇場楽屋で「凸凹放送局」今日は読合せだけ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あちこちに凸凹(でこぼこ)ができ...
堀辰雄 「美しい村」
...――私の向っている凸凹のある鏡には...
堀辰雄 「雉子日記」
...スケエト場の入口の凸凹鏡の中に...
堀辰雄 「羽ばたき」
...」先生は中にたくさん光る砂のつぶの入った大きな両面の凸レンズを指しました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...頭がこわれて凸凹(でこぼこ)になり...
柳田國男 「日本の伝説」
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