...謂はゞ勃凸の肉体の一部分のやうなものだつたのだから...
有島武郎 「骨」
...それを勃凸が逸早(いちはや)く感づいた...
有島武郎 「骨」
...「勃凸の奴、Sの名刺を貰つて来て、壁に張りつけておいて、朝晩礼拝をしてゐるんだからやりきれやしない」極めて堅気なIだけれども、初めから良心を授からないで生れて来たやうな勃凸の奇怪な自由さには取りつく島もないといふ風で、そのすつぱぬきさへが好意をこめた声になつてゐた...
有島武郎 「骨」
...同人は島根縣の生れにして昨年九月淺草區小島町七三中村八十吉の世話にて凸版會社に入り日給七十二錢を受けしも...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...雅致のあるその筆跡も凸版にはむつかしくて...
小穴隆一 「二つの繪」
...それぞれ特有なゴム底の凹凸なり...
大阪圭吉 「花束の虫」
...そこにはヴァテカン美術館のそれにも劣らない一面の壁彫刻が微細に凹凸(おうとつ)していた...
谷譲次 「踊る地平線」
...あの自動車がいろいろなものを運んで来た」凹凸(でこぼこ)した道を辛うじてのぼつて来た一台の自動車は...
田山録弥 「浴室」
...二十万分の一の地図を手にして道路の小凹凸を索(もと)め...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...北氷洋の氷原は凸凹が甚だしく...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...ひどく凸凹している...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...シグソンは結晶の凹凸を出した顕微鏡写真を初めて撮った人で...
中谷宇吉郎 「百科事典美談」
...三の「凸凹レヴィウ団」の幕開きを見て...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...凹凸が烈しかった...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...これは河合さんという凸版の親方だった人の息子の細君...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...北に面して凸字を成した不規則な形の城は...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...凹凸(おうとつ)のはげしい坂...
吉川英治 「神州天馬侠」
...顔面凹凸の滑らかな曲面の感じとの...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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