...その中に勃凸は妙なことに興味を持ち出した...
有島武郎 「骨」
...勃凸が大森の方に下宿するから...
有島武郎 「骨」
...同人は島根縣の生れにして昨年九月淺草區小島町七三中村八十吉の世話にて凸版會社に入り日給七十二錢を受けしも...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...凸凹(でこぼこ)の瘤頭(こぶあたま)を臆面もなく天日(てんぴ)に曝して居るし...
石川啄木 「漂泊」
...それぞれの土地には傾斜があったり凹凸があるのですから...
石原純 「伊能忠敬」
...然(しか)も凸凹(でこぼこ)...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...岩屋島の断崖は複雑な凸凹を為していて...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...」そういう彼の変に大人じみた凸額を...
豊島与志雄 「反抗」
...斜めの照明法を用いて雪の結晶の表面の細(こまか)い凹凸までよく撮影しているので...
中谷宇吉郎 「雪」
...卵の凹凸くらいは物の数でない...
中谷宇吉郎 「立春の卵」
...茶わんのはらの凹凸(おうとつ)をならしていった...
新美南吉 「屁」
...河へ降りてゆく凸凹(でこぼこ)の石道には...
林芙美子 「河沙魚」
...房江は電氣コンロに凸凹のやかんをかけてスイッチを入れた...
林芙美子 「暗い花」
...キネマ旬報に芦原英了といふ人の「凸凹ロマンス」の評が出た...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...時々恐ろしく凹凸な市街の道路で揺り上げ揺り下げられながら...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...「啄木詩集」と云う活字が凸版のように浮上っていた...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...また凸出した側面毎に薄肉彫刻(レリイフ)の仏像が仰がれる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...こんな敵地ふかく凸出(とっしゅつ)して...
吉川英治 「上杉謙信」
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