...唯極めて無造作に凸凹(でこぼこ)を造(こしら)へた丈けで醜くもあり...
石川啄木 「葬列」
...白絹は凹凸(おうとつ)を作って...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...その表面には全部不規則な凸凹があって...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...「フアラデーの法則」が實際的に電氣凸版として應用されはじめたのを一八四〇年以後だとすれば...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...円っこい凸額(おでこ)だった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...赤痣(あかあざ)で凸凹(でこぼこ)の大きい顔は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...恐ろしく凸凹(でこぼこ)ができてくる...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...随分素晴らしい凸レンズね――聞いて頂戴...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...房江は電氣コンロに凸凹のやかんをかけてスイッチを入れた...
林芙美子 「暗い花」
...こちらの急斜面には足場になるようないかなる割目(われめ)も凸起(ボッシュ)もないからである...
久生十蘭 「地底獣国」
...「凸凹」第一回は...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...凸凹(でこぼこ)の激しい...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...鋏で刈り込んだように凹凸がない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しつかりと蟹のやうに肩さきの凸起したところに...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...凸凹の・ざらざらした・場所にとまって休む蠅みたいだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...燻んだ黒い建物や彫像の襞の雨と風に打たれる凸線の部分は...
横光利一 「旅愁」
...とかく凸凹がちになる...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...石ころの多い凸凹(でこぼこ)な坂道を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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