...彼の心には、こういう覚悟と共に、ほとんど常軌を逸した、凶猛な勇気が、刻々に力を増して来た...
芥川龍之介 「偸盗」
...凶猛な巨人ゴライアスを縛るにいいと思われるような太い鎖が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...凶猛なる運命は、あらゆる追求と社会的迫害とをもって、彼を目ざして襲いかかってきた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...凶猛なる者がか弱い者を慕っていたではないか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この動物の巨大な身長や、非常な膂力(りょりょく)と活動力や、凶猛な残忍性や、模倣性などは、すべての人によく知られているところである...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...そんな危険な凶器が、そんな凶猛な、しかもそれをよく使うことのできる獣の手にあるのを見て度胆を抜かれてしまい、その男はしばらくはどうしていいか途方に暮れた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...次には同じ策略を以て引捉えた夷民(いみん)を選別して凶猛なる者は対岸へ放流し...
柳田国男 「年中行事覚書」
...腰を立てて凶猛な気配りになる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...……」私はこの時この話にいうというのはどんなものだか知らなかった――今日でも知ってはいない――ただ何となく小さな犬みたいなもので大へん凶猛なもののような気がしているけれども...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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