...その動物は凶猛で危険だ...
...凶猛な犬に襲われた...
...雨風が凶猛に吹き荒れている...
...凶猛な武装勢力に対処する...
...凶猛な顔つきで相手をにらみつけた...
...彼の心には、こういう覚悟と共に、ほとんど常軌を逸した、凶猛な勇気が、刻々に力を増して来た...
芥川龍之介 「偸盗」
...凶猛な巨人ゴライアスを縛るにいいと思われるような太い鎖が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人間の心のごとくに凶猛になり得るものであろうか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...凶猛に満ちた狂信者の正直な無慈悲な喜悦のうちには...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...凶猛暗黒な行為の場所となり罪悪を隠蔽(いんぺい)する場所となるのに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...凶猛なる運命は、あらゆる追求と社会的迫害とをもって、彼を目ざして襲いかかってきた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二十三 断食者と酩酊者(めいていしゃ)とのふたりの友ついに、短い梯子(はしご)を作り、階段の残骸(ざんがい)をたよりとし、壁を攀(よ)じ、天井に取りつき、引き戸の縁で抵抗する最後の者らを薙(な)ぎ払いながら、戦列兵と国民兵と市民兵とが入り交じってる二十人ばかりの襲撃者は、その恐ろしい登攀(とうはん)のうちに大部分は顔の形もわからないまでに傷を受け、血潮のために目も見えなくなり、憤激し、凶猛となって、二階の広間に侵入した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...凶猛なる者がか弱い者を慕っていたではないか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...数秒のうちに怪力を揮って彼を羽目板のところへ押しつけ、こうして彼を自分の掌中に握ると、残忍凶猛に、幾度も幾度も彼の胸へ自分の剣を突き立てた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...この動物の巨大な身長や、非常な膂力(りょりょく)と活動力や、凶猛な残忍性や、模倣性などは、すべての人によく知られているところである...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...そんな危険な凶器が、そんな凶猛な、しかもそれをよく使うことのできる獣の手にあるのを見て度胆を抜かれてしまい、その男はしばらくはどうしていいか途方に暮れた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...次には同じ策略を以て引捉えた夷民(いみん)を選別して凶猛なる者は対岸へ放流し...
柳田国男 「年中行事覚書」
...腰を立てて凶猛な気配りになる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...……」私はこの時この話にいうというのはどんなものだか知らなかった――今日でも知ってはいない――ただ何となく小さな犬みたいなもので大へん凶猛なもののような気がしているけれども...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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