...彼は凶暴なる者の人格を自己の中に立して自己の人格をそのために捨てたのではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...凶暴なる自然のエレメントと対抗しようとする時...
石川欣一 「針の木のいけにえ」
...凶暴な機関銃手があの蠅男だということに決まれば...
海野十三 「蠅男」
...凶暴な猛禽のようであった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...ロンドン市民は非常に凶暴な犯罪によってうち驚かされ...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...凶暴な無目的の殺意が俺の内部に燃え立った...
高見順 「いやな感じ」
...くたばれ! というような凶暴な発作にかられて...
太宰治 「正義と微笑」
...周りには凶暴な目に長い角を持った牛が走り回っていた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...すべてそれらの凶暴な高地は茫乎(ぼうこ)と現われきたって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そうした人間は精神病院で凶暴な狂人すらおとなしくさせるといわれている...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...殺人があまりに凶暴なために当惑している...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...何かとても残忍で凶暴な面構えだったので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...凶暴な土地がまだ罰を下してないようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...それから更に凶暴な奴が一匹群れから飛び出し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...常に最も凶暴な破壊的な精神を発揮した...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...凶暴なときの児太郎がかれの総(すべ)てを刺戟(しげき)したからである...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...ふと凶暴な色がはしるのを見た...
山本周五郎 「山彦乙女」
...この凶暴な敵に対して包囲軍も凶暴となった...
和辻哲郎 「鎖国」
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