例文・使い方一覧でみる「凱」の意味

...凱歌（がいか）を挙げるように笑い出した... 凱歌を挙げるように笑い出したの読み方
芥川龍之介「素戔嗚尊」

...凱旋式で名誉を与えられた有名人... 凱旋式で名誉を与えられた有名人の読み方
ジェイムズ・サンヅ・エリオット　James Sands Elliott 水上茂樹訳「ギリシャおよびローマ医学の概観」

...これを反省せずに凱歌をあげた結果は上も下も高慢になり不遜になって...
大鹿卓「渡良瀬川」

...その政敵があんな近くに陣取って嘲弄の凱歌を聞かせようというのか？　胸糞の悪い！　それを聞き...
リットン・ストレチー　Lytton Strachey 片岡鉄兵訳「エリザベスとエセックス」

...この凱旋して間もなく正金銀行に採用されて支那の支店へ行く事になった...
内藤鳴雪「鳴雪自叙伝」

...言葉の最後の字が、次の言葉の頭になっとるところを、照覧あれ」「講釈は、それくらいで、ええ」「そんなら」角助は、天に顔をあげ、「日本の、乃木さんが、凱旋す、雀、目白（めしろ）、ロシヤ、野蛮国、クロポトキン、きん玉、マカローフ、褌（ふんどし）、しめた……」「ちょっと待った」と、女親分が、笑いながら、「角助どんは、しめようにも、褌がないのとちがうか... 言葉の最後の字が、次の言葉の頭になっとるところを、照覧あれ」「講釈は、それくらいで、ええ」「そんなら」角助は、天に顔をあげ、「日本の、乃木さんが、凱旋す、雀、目白、ロシヤ、野蛮国、クロポトキン、きん玉、マカローフ、褌、しめた……」「ちょっと待った」と、女親分が、笑いながら、「角助どんは、しめようにも、褌がないのとちがうかの読み方
火野葦平「花と龍」

...「おお凱旋だ」涙ぐましい感激で今松は眺めていた... 「おお凱旋だ」涙ぐましい感激で今松は眺めていたの読み方
正岡容「寄席」

...ロシアに博覧会があったとき袁世凱が来て... ロシアに博覧会があったとき袁世凱が来ての読み方
宮本百合子「兄と弟」

...棠軒は凱旋の月十四日に藩の「医官」を拝した... 棠軒は凱旋の月十四日に藩の「医官」を拝したの読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...うっすら薄日の射して来た凱旋門の下に... うっすら薄日の射して来た凱旋門の下にの読み方
横光利一「旅愁」

...大きな凱旋門（がいせんもん）がまんなかに立つてゐる... 大きな凱旋門がまんなかに立つてゐるの読み方
與謝野晶子「晶子詩篇全集」

...手ずから玄徳の襟がみをつかんで都への土産として凱旋するつもりだ」と...
吉川英治「三国志」

...凱旋門（がいせんもん）に入った... 凱旋門に入ったの読み方
吉川英治「三国志」

...一鼓（こ）六足（そく）の陣足（じんそく）ふんで浜松城へ凱旋（がいせん）してきたようす... 一鼓六足の陣足ふんで浜松城へ凱旋してきたようすの読み方
吉川英治「神州天馬侠」

...凱旋の将士もすべて... 凱旋の将士もすべての読み方
吉川英治「新書太閤記」

...凱旋した家の主（あるじ）を迎えるのである... 凱旋した家の主を迎えるのであるの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...凱歌をあげさせたが... 凱歌をあげさせたがの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

...欣（よろこ）ばしさの余り凱歌をあげて... 欣ばしさの余り凱歌をあげての読み方
吉川英治「牢獄の花嫁」