...鳳凰(ほうわう)や羅漢(らかん)なんぞは...
芥川龍之介 「俳画展覧会を観て」
...あんたの処から許嫁の証に貰っていた鳳凰の釵(かんざし)は...
田中貢太郎 「金鳳釵記」
...鳳凰庁下(ほうおうちょうか)の万山という山の中まで往った...
田中貢太郎 「虎媛」
...その天女も鳳凰も同じように一方の眼が潰れていた...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...師匠の鶯も元来そう云う風にして人為的に仕込まれた鶯であり有名なのは「鳳凰(ほうおう)」とか「千代の友」とか云った様にそれぞれ銘(めい)を持っているさればどこの誰(だれ)氏の家にはしかじかの名鳥がいると云うことになれば鶯を飼(か)っている者は我が鶯のために遥々(はるばる)とその名鳥の許(もと)を訪ね啼き方を教えてもらうこの稽古を声を附けに行くと云い大抵(たいてい)早朝に出かけて幾日も続ける...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...長楽(ちょうらく)の歌の声は鳳凰管(ほうおうかん)の裏(うち)に幽咽(ゆういん)す」というのだそうであるが...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...次に鳳凰(ほうわう)の姿を吹き上げました...
豊島与志雄 「シャボン玉」
...台南市の駅前から銀座通りへ至る間の鳳凰木の並木は...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...鳳凰などの絵や彫刻で飾られてある...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...真中にある青い鳳凰(ほうおう)の模様が和製のビスケットで隠れた...
夏目漱石 「虞美人草」
...宇治の鳳凰堂の華麗はまことに均斉を得た典雅その物ともいうべきではあるが...
野上豊一郎 「パルテノン」
...あの鳳凰臺(ほうおうだい)の南(みなみ)の方(ほう)の小(ちひ)さい塚(つか)からも金冠(きんかん)が出(で)たのです...
濱田青陵 「博物館」
...鳳凰角の薬包が飛び出した...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……金三郎が鳳凰を彫った簪を万和に見せると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...瓦壊前は鳳凰の間伺候の家柄だった...
久生十蘭 「金狼」
...この第二の鳳凰が第一のものと別のものでないと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...金色の鳳凰(ほうおう)が光ったわけだが...
山本笑月 「明治世相百話」
...法隆寺の作家――日本霊異記――法隆寺天蓋の鳳凰と天人――維摩像...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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蝕まれた 厭倦 惚れて通えば千里も一里
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