例文・使い方一覧でみる「凪の」の意味

...凪の絶頂で口も利けない... 凪の絶頂で口も利けないの読み方
泉鏡花「浮舟」

...・朝凪の島を二つおく（呼子港）□・ほろりとぬけた歯ではある（再録）□・黒髪の長さを潮風にまかしこの宿の娘については一つのロマンスがある... ・朝凪の島を二つおく□・ほろりとぬけた歯ではある□・黒髪の長さを潮風にまかしこの宿の娘については一つのロマンスがあるの読み方
種田山頭火「行乞記」

...夕凪の浅瀬を泳ぐのは鮎か鮠か... 夕凪の浅瀬を泳ぐのは鮎か鮠かの読み方
種田山頭火「行乞記」

...或る農夫の悦び・植ゑた田をまへにひろげて早少女の割子飯・田植もすましてこれだけ売る米もあつて・足音は子供らが草苺採りにきたので・夕凪の水底からなんぼでも釣れる・露けき紙札『この竹の子は竹にしたい』・ほんとにひさしぶりのふるさとのちしやなます（改作再録）山口後河原風景・おいとまして葉ざくらのかげがながくすずしく木かげがあれば飴屋がをれば人が寄つて・ま夏ま昼の火があつて燃えさかる大橋小橋... 或る農夫の悦び・植ゑた田をまへにひろげて早少女の割子飯・田植もすましてこれだけ売る米もあつて・足音は子供らが草苺採りにきたので・夕凪の水底からなんぼでも釣れる・露けき紙札『この竹の子は竹にしたい』・ほんとにひさしぶりのふるさとのちしやなます山口後河原風景・おいとまして葉ざくらのかげがながくすずしく木かげがあれば飴屋がをれば人が寄つて・ま夏ま昼の火があつて燃えさかる大橋小橋の読み方
種田山頭火「其中日記」

...・いちにち雨ふり春めいて草も私もめつきり春めいて百舌鳥が啼くのもゆふ凪の雑魚など焼いて一人・寝床へまでまんまるい月がまともに・かうして生きてゐる湯豆腐ふいた二月十九日晴...
種田山頭火「其中日記」

...... の読み方
種田山頭火「旅日記」

...夕凪の内海はほんにうつくしい... 夕凪の内海はほんにうつくしいの読み方
種田山頭火「旅日記」

...そこで今晩飯が嵐の後の凪のように平和に食われつつあるのだ... そこで今晩飯が嵐の後の凪のように平和に食われつつあるのだの読み方
チェスタートン　Chesterton 直木三十五訳「サレーダイン公爵の罪業」

...それで故郷の夏の夕凪の詩が完成するのである... それで故郷の夏の夕凪の詩が完成するのであるの読み方
寺田寅彦「夕凪と夕風」

...夕凪の夜の詩には割愛し難い象徴的景物である... 夕凪の夜の詩には割愛し難い象徴的景物であるの読み方
寺田寅彦「夕凪と夕風」

...東京で夕凪の起る日は大抵異常な天候の場合で... 東京で夕凪の起る日は大抵異常な天候の場合での読み方
寺田寅彦「夕凪と夕風」

...そうして海陸の位置分布の関係でこの凪の時間が異常に引延ばされるらしい...
寺田寅彦「夕凪と夕風」

...朝凪のあとまだ海が比較的澄んでゐる時に... 朝凪のあとまだ海が比較的澄んでゐる時にの読み方
中谷宇吉郎「真夏の日本海」

...朝凪のあとまだ海が比較的澄んでいる時に... 朝凪のあとまだ海が比較的澄んでいる時にの読み方
中谷宇吉郎「真夏の日本海」

...すると蜻蛉の翼には夕凪の微風を浴びた様に静かな微動が漂うた... すると蜻蛉の翼には夕凪の微風を浴びた様に静かな微動が漂うたの読み方
牧野信一「四郎と口笛」

...どうかすると春凪の候でなければ戻らぬことも屡々だ――と家人はそれとなく私の帰京を促した...
牧野信一「冬物語」