...鬱蒼たる処女林の中で...
石川欣一 「山を思う」
...十勝に跨(またが)る針葉樹の処女林(しょじょりん)には...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...新世界の処女林のうちにおけると等しい粗暴さと荘厳さとをもって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...処女林のうちにおける毒人蔘(どくにんじん)であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...打ち続く処女林がある...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...処女林のような純な表情があった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...太古の処女林そのままのあの深い森へ分け入つて...
平田禿木 「趣味としての読書」
...大木の倒さるゝ事幾度ぞ胸をば深き森と頼めど千古斧鉞を入れぬ処女林のやうに思つて頼みにして来た我が胸にもいつの間にやら忍び入るものがあつてその度に大木が地響打つて伐り倒された...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ある意味では処女林と同じだ...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...「都会のまん中の処女林」の面目を発揮してくる...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...彼は人跡絶えた北海道の原始林や処女林の中を...
夢野久作 「白菊」
...赤松だのの茂つた処女林を一里ばかりも歩かなければならなかつた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...処女林を通り過ぐれば山は急に展けて...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...千年の処女林につつまれた大噴火口は海抜五千尺の雲と霧を凝り集めて碧緑の大波池を湛へてゐるのであつた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
便利!手書き漢字入力検索