...二種の流俗が入り交った現代の日本に処するには...
芥川龍之介 「近藤浩一路氏」
...懸念に処する、これがお桂のこの場合の第一の手段であったが...
泉鏡花 「怨霊借用」
...或は余の一身を処するにおいて忠実なる一信徒より忠告を蒙(こうむ)るあり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...あとで厳罰に処するぞ」呑気な口笛――と捜査課長は云ったけれど...
海野十三 「恐怖の口笛」
...これに対処するためにわたしは畠の作物として...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その際に処する自分の腹を予(あらかじ)め決めて置かなけりゃならない...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...人に処する所以を見れば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...之がなければ事物の時間的歴史的推移の必然性の内面に食い入って之に対処することが出来ない...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...「政府は現下の重大なる時局に処するの道は一に挙国一致の協力によるの外なきを信じこの方針の下に組閣以来当初声明せる政綱の実現に向かって最善の努力をなし来ったのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...陸海軍両大臣は「軍検察権は断じて他の干犯を受くることなく独自の権威を以って事件に処するものである」という意味の言明をあっさりと与えたので...
戸坂潤 「社会時評」
...残酷な死刑に処するという威嚇のもとに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...リベルテーポリチックは即ち行為の自由にして人々の自らその処する所以(ゆえん)の者...
中江兆民 「『東洋自由新聞』第一号社説」
...人がこの世に処するあいだには...
新渡戸稲造 「自警録」
...狭き己(おの)れの好(す)き嫌(きら)いで世に処するは危険僕の友人に甲という人がある...
新渡戸稲造 「自警録」
...さらに貴方は混ぜ物処理の問題に対処する意思を表明しているからである...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...一人一日五ポンド(五十円)ずつの罰金に処するという規定がある...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ただ人のこれに処する如何というのみ...
南方熊楠 「十二支考」
...裏切者を片(かた)ッ端(ぱし)から死刑に処するのを見ても...
夢野久作 「暗黒公使」
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