...懸念に処する、これがお桂のこの場合の第一の手段であったが...
泉鏡花 「怨霊借用」
...あとで厳罰に処するぞ」呑気な口笛――と捜査課長は云ったけれど...
海野十三 「恐怖の口笛」
...今はこの自分を厳罰に処する以外に途はない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...世に処するはあたかも戦争に臨むと同じく...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...孤独な境涯にいて淋(さび)しい心持を抱いた人が閑寂な秋の夜に処する趣を...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...死刑に処するということは...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...これに処する根本的対策としては小学校教育ならびに家庭教育において児童の感受性ゆたかなる頭脳に...
寺田寅彦 「火事教育」
...彼が自(みずか)ら処するまたかくの如きのみ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...挙国一致当面の時局に対処すべき現下の情勢において甚だ遺憾とせざるを得ぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ゆえに世に処するものは悪口の六...
新渡戸稲造 「自警録」
...「ロマノフ一族を死刑に処す...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...元来(がんらい)私が家に居(お)り世に処するの法を一括して手短(てみじか)に申せば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...刑罰に処するか放免するかになるのである...
ジユウル・クラルテエ Jules Clarete 森林太郎訳 「猿」
...そしてこの変換に処するためには...
山本周五郎 「新潮記」
...幕府の政策にどう対処するかという根本の立場だけは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...違背(いはい)する者は断罪に処す...
吉川英治 「新書太閤記」
...法も行き過ぎてはこれを明かに処すこともできず...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...匿(かくも)うたら断罪に処するぞ...
吉川英治 「源頼朝」
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